著書「22世紀の資本主義 やがてお金は絶滅する」に学ぶ

22世紀の資本主義 お金のこと

お金が消えて、君の「良い行い」が宝物になる未来のお話!

 みなさん、こんにちは!

 今回は、成田裕介(なりた・ゆうすけ)さんという、とっても頭のいい人が考えた「22世紀の資本主義 やがてお金は絶滅する」という本から、未来の社会がどう変わっていくかという、驚きのお話をしていきます。

この本の内容をたった一言で表すと、「近い将来、お金はなくなって、お金の代わりに別の価値が現れるんだよ」ということです。

今は、お金が世界で一番価値のあるものだよね。お金は、どんなものでも交換できる「魔法のチケット」だからです。でも、成田先生は、「この魔法のチケットの価値が、いつか紙切れみたいになってしまう!」と言っているんです。

 では、お金の代わりに、いったい何が一番大切になるのでしょうか?

それは、君たちの「行動の記録(データ)」、つまり君の「生き方」そのものなんだって!

どういうことか、一緒に詳しく見ていきましょう。


1つ目:今の世界を動かす「バブル」の秘密

 今の世の中は「資本主義(しほんしゅぎ)」というルールで動いています。このルールは、みんなにお金を使ったり、儲けたりすることを自由にして、世界を豊かにしてきました。

でも、成田先生は、今の資本主義は「ちょっとやりすぎている」と言います。まるで、どんどん膨らむ「バブル(泡)」みたいになってしまっているんだって。

例えば、変なことが起きているのを知っていますか?

  1. 売上がゼロで、むしろ赤字の会社なのに、その会社の価値(時価総額)が1兆円を超えてしまう。
  2. AI(人工知能)が自動で作ったデジタルなドット絵が、何兆円もするような信じられない値段で取引される。

これは、私たちが今、実際に触れて使える便利なもの(実態)ではなく、全く無意味なものや、つかみどころのない怪しいものにまで価値がついて、値段がどんどん上がっているということです。これを「ハイパーインフレ」とも呼びます。

未来の「幻想」が現実のお金より高い?

 どうしてこんなことが起きるかというと、資本主義では、「未来に価値があるかもしれないもの」に、すごく高い値段がついてしまうという秘密があるからです。

「株(かぶ)」を例に考えてみましょう。 株の値段は、その会社が今持っている財産の価値とは違うんだ。株価というのは、「この会社が将来、どれくらい儲けを出してくれるだろう?」という、みんなの予想(期待)を先取りした価値なんです。

でも、未来のことなんて、誰にも正確には分かりませんよね。それは、「幻想(げんそう:現実にはない夢のようなもの)」みたいなものです。

つまり、資本主義の世界では、今目の前にある「現実のお金」よりも、まだ存在しない「未来の幻想」の値段の方が高くなってしまっているんです。

これは、ブランド品でも同じです。 高級ブランドのバッグが、この5年で値段が2倍以上になったとしても、バッグの素材が2倍良くなったわけではないよね。ただ、「このブランドを持っていると、なんだか優越感があるな」という「幻想の価値」が上がっただけなんです。

 便利で実用的なものを作っている会社(トヨタやソニーなど)よりも、「雰囲気や優越感」という幻想を与えてくれるブランド(ルイ・ヴィトンなど)の方が、今や世界での価値(市場価値)が高くなっているのです。

このように、実態のない「幻想」ばかりが膨らみ続ける今の資本主義は、いつか必ず泡のように弾けてしまう(バブル崩壊)と、成田先生は予想しています。


2つ目:すべてがデータになり、お金が消える日

 幻想で膨らんだ資本主義が終わった後、世界を動かす新しいルール、それが「データ資本主義」です。

君の心と体もデータになる!

 これから、私たち人間の行動や、体験したこと、さらには心や体の健康状態まで、ありとあらゆるものが細かくデータ化されていきます。

このデータ化を可能にする技術の一つが「IoT(アイオーティー:モノのインターネット)」です。

 例えば、心拍数を測る「Apple Watch」みたいなスマートデバイスは、常に君の心臓の動きをインターネットに送っているよね。

この技術がもっと進化すると、君の歩き方髪を触るクセ、家でちょっとつぶやいた言葉までもがセンサーで拾われ、データに変換されて、インターネットに繋がります。

そして、までもデータ化されてしまうんです。私たちの心は、脳活動やホルモンなど、電気信号でできています。この心の電気信号も読み取られ、インターネットに接続されて、私たちが落ち込んだり、疲れたりするパターンがコンピューターに学習されるんです。

「良い行い」が割引券になる未来

 心も体もデータ化された世界では、私たちの「存在そのもの」が商品として価値を持つようになります。

 例えば、ホテルに泊まるとき、もしお客さんが「6時間以上ぐっすり眠れたら」、その睡眠の質が良いというデータに応じて、宿泊料金が割り引かれるという試みがありました。9時間以上眠れたら、なんと無料になる計算です。

また、カナダにある自動販売機では、お金の投入口がありません。代わりに、「十分な量の汗をかいている」と機械に認識された人だけに、無料でスポーツドリンクが出てきます。

つまり、「君の睡眠の質」や「汗をかくという体の反応」というデータに、お金と同じような価値がつくようになるんです。

さらに重要なのは、君の「普段の行い」や「人となり」のデータによって、物の値段が変わることです。

 コーラ会社を想像してみてください。コーラ会社は、普段から悪いことをしている人よりも、いつも良いことをしていて、周りから人気がある人に、自分のコーラを飲んでほしいと思いますよね。その方が、コーラに「良いイメージ」がつくからです。

だから、今後、良い行いを積み重ねている人には、コーラが安く売られ、逆に悪いことばかりしている人には、コーラが高く(1本1000円くらいに)売られる社会がやってくるかもしれません。

このように、人によって同じ物の値段がコロコロ変わるようになったらどうなるでしょうか。

 Aさんにとっての10円は、ジュース1本が買える価値があったとしても、Bさんにとってはジュースを買うのに100円かかるなら、Bさんにとっての10円はAさんの10分の1の価値しかありません。

そうなれば、「私は1000万円持っている!」と言っても、物価が高すぎて全く意味がないかもしれません。

 つまり、お金をいくら持っているかで比べることが、全く意味のないことになってしまうんです。こうして、「お金」という概念そのものが消えて「データ」が全てを決める時代がやってくる、と成田先生は言います。


3つ目:未来の最強の宝物「君の生き方」!

 お金の価値がなくなって、データがすべてを決める世界では、いったい何が一番大切になるのでしょうか?

それは、私たち自身の「行動の履歴のデータ」です。

 君たちがこれまでどんな映画を見て、どんな音楽を聴いてきたか、誰にどんな言葉をかけ、どれだけ親切にしてきたか、そういった君の過去の行動が刻み込まれたデータそのものが、一番大切なものになるんです。

このデータは、他の誰とも比べようがない、まるで世界に一つしかない「アート作品」みたいなものになります。InstagramやTwitterの履歴と同じように、人によって全く違う、個性的な作品です。

 私たちは、まるで髪型や服装を整えるかのように、自分の過去のデータ(生き方)を整えるようになるでしょう。

稼ぐより「踊れ」!

 この未来の社会では、誰が投資で大儲けをしたとか、誰の給料が一番高いとか、そんなことを競い合っていても全く意味がありません。

そうではなく、人とは違う面白いセンスや、身近な人に親切にした回数など、「その人の生きざま(人間性)」自体が大事になってくるわけです。

だから、成田先生は「稼ぐより踊れ」という言葉で、この未来の考え方を表しています。お金を儲けること(稼ぐこと)よりも、自分らしく、楽しく生きること(踊ること)にこそ価値がある、ということですね。

もし、本当にそんな社会がやってくるなら、私たちが今から準備すべきことは、お金をせっせと貯め込むことではありません。

いつも他の人に親切にして、正しい行いを積み重ねて、人から人気があり、信頼される人間になること

お金がなくても、みんなから愛される、そんな「当たり前の善人(良い人)」になることこそが、未来の社会の最強の「通貨(お金)」になるでしょう。

 この本は、私たちに、お金よりも「人間性」を大切にするという、当たり前のことの大切さを教えてくれているのです。

【まとめ】

 22世紀には、資本主義の「バブル」が崩壊し、お金の価値がなくなります。

代わりに、君の心と体、そしてすべての行動がデータ化され、その「人間性」こそが、未来の社会の新しい通貨になります。

お金をたくさん持っていることよりも、「君がどんな人か」という生き方こそが、一番の宝物になるんだね!

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