AIに勝つ武器は「読解力」。『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』要約

※本ページはプロモーションが含まれています

自己啓発・マインド

「AIが発達(はったつ)したら、私たちの仕事がなくなるの?」 「AIが人間よりも賢(かしこ)くなって、世界を支配(しはい)するって本当?」

 テレビやYouTubeでそんな怖い話を聞いて、不安になったことはありませんか? 実は、「AIが人間を超える日(シンギュラリティ)」は、まだ来ません。 なぜなら、AIにはどうしても超(こ)えられない「壁(かべ)」があるからです。

 でも、安心するのはまだ早いです。 AIが進化する中で、私たち人間にとって「本当に恐(おそ)ろしい事実」が明らかになりました。 それは、AIが賢くなりすぎたことではなく、「人間がAIのように、意味を考えずに生き始めていること」なのです。

 今回ご紹介するのは、東大合格(とうだいごうかく)を目指すAI「東ロボくん」を開発した数学者が書いたベストセラーです。 この本を読むと、AIの正体と、これからの時代を生き抜(ぬ)くための「最強の武器(ぶき)」が分かります。

 では、世界一やさしい解説(かいせつ)スタート!

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1. AIは「意味」がわかっていない!?

 まず最初に、AI(人工知能)の正体についてお話しします。 Siri(シリ)やGoogle翻訳(ほんやく)など、AIはまるで人間のように会話をしたり、計算したりしますよね。 でも実は、AIは言葉の意味をこれっぽっちも理解していません。

AIは「超(ちょう)すごい計算機」

 著者の新井紀子(あらい のりこ)先生はこう言います。 「AIは、コンピュータ(計算機)であり、計算しかできない」

 例えば、AIに「猫(ねこ)の写真を出しなさい」と命令すると、AIは猫の写真をパッと出してくれます。 でもこれは、「これがニャーと鳴く生き物だ」とわかっているわけではありません。 「この色の並び方は、過去のデータを見ると『ネコ』というラベルがついていることが多いぞ」と、計算と統計(とうけい)で当てているだけなのです。


2. 東大を目指したAI「東ロボくん」の挫折(ざせつ)

 新井先生たちは、AIの実力を確かめるために「東ロボくん」というAIを作って、東京大学の入試に挑戦(ちょうせん)させました。 結果はどうだったと思いますか?

計算は得意だけど、国語ができない

 東ロボくんは、歴史の年号を覚えたり、複雑な計算をしたりするのは人間よりもずっと得意でした。 MARCH(マーチ)と呼ばれる有名私立大学に合格できるくらい、偏差値(へんさち)57以上を取ることができました。

 でも、結局、東大には合格できませんでした。 なぜなら、「国語(読解力)」の壁をどうしても超えられなかったからです。

意味がわからないと解けない問題

 例えば、こんな問題があります。

【問題】 「Alex(アレックス)は男性にも女性にも使われる名前で、女性の名 Alexandra(アレクサンドラ)の愛称(あいしょう)でもあるが、男性の名 Alexander(アレクサンダー)の愛称でもある。」

【質問】 Alexandraの愛称は(   )である。

  1. Alex
  2. Alexander
  3. 男性
  4. 女性

【参照元】「AIvs.教科書が読めないこどもたち」

 人間なら、文章を読めばすぐに「答えは1のAlexだ」とわかりますよね。 でも、AIにはこれが難しいのです。 AIは「Alex」と「Alexandra」という単語が近くにあることは計算でわかりますが、「AはBの愛称である」という言葉の「意味」を本当には理解していないからです。

 AIは「意味」を理解せず、ただキーワードを探して計算しているだけ。だから、少しひねった問題を出されると、手も足も出なくなってしまうのです。


3. 本当に怖いのは「AIみたいになる子供たち」

 ここからが、一番怖い話です。 新井先生がたくさんの子供たち(中学生・高校生)に、読解力を調べるテスト(RST)をしてみたところ、衝撃的(しょうげきてき)なことがわかりました。

教科書が読めていない!?

 なんと、多くの中高生が、教科書の内容を正しく理解できていなかったのです。 先ほどの「Alexの問題」のような、書いてあることをただ読み取るだけの問題でも、間違えてしまう子がたくさんいました。

 これはどういうことでしょうか? 実は、私たち人間が、「意味を考えずに、キーワードだけを見て適当(てきとう)に答える」という、AIのような読み方(AI読み)をしてしまっているのです。

 計算や暗記(あんき)でAIと勝負しても、人間は絶対に勝てません。 それなのに、人間が唯一(ゆいいつ)勝てるはずの「意味を理解する力(読解力)」まで失ってしまったら……。 AIに仕事を奪(うば)われる未来が、現実になってしまいます。


4. AIにできる仕事、人間にしかできない仕事

 では、これからの時代、どんな仕事が残り、どんな仕事がAIに任されるのでしょうか。 メリットとデメリットを整理してみましょう。

      AIが得意なこと(人間は負ける)人間が得意なこと(AIには無理)
特 徴「論理(ろんり)・確率・統計」 計算、暗記、パズル、大量のデータ処理。「意味・常識・柔軟性(じゅうなんせい)」 気持ちを理解する、想定外のことに対応する。
具体的な仕事・銀行の窓口業務・駅の改札・工場のライン作業・事務処理(データ入力など)・介護(かいご)や保育・新しい商品やアイデアを考える仕事・難しい交渉(こうしょう)をする営業
これからこういう仕事は、どんどんAIやロボットに代わっていきます。こういう仕事は、AIにはできないので、これからも人間が必要です。

 AIは「枠(わく)組み」が決まっている仕事は得意ですが、「空気を読む」とか「臨機応変(りんきおうへん)に対応する」ということはできません。 例えば、道に迷ったお年寄りがいたら、人間なら「どうしましたか?」と声をかけられますが、プログラムされていないAIロボットにはそれができないのです。


5. 私たちが身につけるべき「最強のスキル」とは?

AIに負けないために、私たちはどうすればいいのでしょうか? 答えはとてもシンプルです。

「教科書をちゃんと読む」こと

「えっ、それだけ?」と思うかもしれません。 でも、これが一番大切で、一番難しいことなのです。

 ただ文字を目で追うのではなく、「どうしてそうなるのかな?」「つまりどういうことかな?」と、書いてあることの意味をしっかり考えながら読むこと。 これが、AIには決してマネできない、人間だけの特別な能力です。

丸暗記(まるあんき)はやめよう

「テスト勉強=キーワードの暗記」だと思っていませんか? 歴史の年号や英単語をいくら覚えても、それはAIの方が得意なことです。 それよりも、「なぜその事件が起きたのか」「この文章は何を伝えたいのか」を自分の頭で考える練習をしてください。


6. まとめ:人間らしく生きるために

この本『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』が教えてくれること。

  1. AIは神様じゃない: AIはただの計算機。意味はわかっていない。
  2. AI読みを卒業しよう: キーワードだけ拾うのではなく、意味を理解しよう。
  3. 読解力(どっかいりょく)が最強の武器: AIにできない「理解する力」を磨(みが)こう。

 AIはとても便利な道具です。 私たちがしっかりとした「読解力」を持っていれば、AIを上手に使いこなして、もっと豊かな生活を送ることができます。 でも、考えることをやめてしまったら、AIに使われる側になってしまうかもしれません。

 今日から、教科書や本を読むときに、少しだけ立ち止まって「これってどういう意味だろう?」と考えてみてください。 その「考える時間」こそが、あなたが人間らしく、賢く生きるための第一歩になりますよ!

 最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。 この記事が、みなさんの「考える力」を伸ばすきっかけになれば、とても嬉しいです。 AIに負けない、素敵な未来を作っていきましょう!

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Q
数学やAIの専門知識がなくても読めますか?
A

はい、中学生レベルの知識があれば十分読めます。 AIの仕組み(ディープラーニングなど)について少し触れられていますが、難しい数式はほとんど出てきません。著者が「AIは何ができて、何ができないか」を平易な言葉で解説しているため、文系の方でも問題なく理解できます。

Q
自分の子供の「読解力」が心配になりました。対策も書かれていますか?
A

具体的な勉強法というよりは、「危機感」と「指針」を得るための本です。 「どうすれば読解力がつくか」のドリル的な内容は少なめですが、「なぜ今の勉強法ではダメなのか」「どういう読み方をすべきか」という根本的な問題点が明確になるため、教育方針を考える上で非常に役立ちます。

Q
Kindle UnlimitedやAudible(聴く読書)の対象ですか?
A

はい、Audible版も対象になっています。 「AIの限界」や「読解力テストの衝撃的な結果」などのエピソードは、耳から聞いても十分に理解でき、親子で聞きながら「この問題わかる?」とクイズ感覚で話し合うのにも向いています。

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