「日曜日のお昼すぎになると、なんとなく憂鬱(ゆううつ)になってくる……」
「お休みはずっと寝ていたのに、月曜日の朝、体が重たい」
そんなふうに感じたことはありませんか?
一生懸命(いっしょうけんめい)勉強や仕事をしているのに、疲れが全然とれない。それは、あなたの頑張りが足りないからではありません。
実は、「休みのとり方」がちょっと間違っているだけかもしれないのです。
今回ご紹介するのは、マイクロソフトという世界的に有名な会社で活躍(かつやく)し、たくさんの「一流(いちりゅう)」と呼ばれる人たちを見てきた越川慎司(こしかわしんじ)さんの本、『世界の一流は「休日」に何をしているのか』です。
この本には、お金持ちや成功している人たちが密(ひそ)かに行っている、「疲れをとりながら、もっとパワーアップする休日の魔法」が書かれています。
「ただゴロゴロする」のはもう卒業!
次の週末からすぐに真似(マネ)できる、ワクワクするような秘密の作戦を、わかりやすい言葉で解説します。
1. 日本人の休み方は「マイナス」を「ゼロ」にするだけ?
まず、私たち日本人と、世界で活躍する「一流の人」たちの休み方には、大きな違いがあります。
「疲れをとる」vs「パワーを貯める」
多くの日本人は、平日にクタクタになるまで働いて、休日は「疲れた体を治す」ために使います。
これは、電池が切れかけたおもちゃを、なんとか動く状態に戻すようなものです。マイナスになった元気を、ゼロに戻しているだけなんですね。
でも、世界の一流たちは違います。
彼らは、「楽しみのために、平日に仕事を頑張る」と考えます。
休日こそが人生の主役(しゅやく)。だから、休みの日には思いっきり好きなことをして、エネルギーを満タン(プラス)にします。
「休むために仕事をする」。この考え方が、彼らをいつも元気にしているのです。
【ここがポイント】
一流の人は、疲れてから休むのではありません。「疲れる前」に計画的に休んで、エネルギーを先回りしてチャージしているのです。
2. 金曜日の午後3時が運命の分かれ道
楽しい週末にするための準備は、実は「金曜日」から始まっています。
土曜日の朝に起きてから「今日、何しようかな~?」と考えていては、あっという間にお昼になって、「まあいいか、動画でも見よう」とダラダラ終わってしまいます。
「未来のワクワク」を予約しよう
一流の人は、金曜日の午後3時くらいになると、週末の計画を立て始めます。
「明日はあのカフェに行こう」「日曜日はゆっくり本を読もう」
そうやって先に楽しい予定を決めてしまうのです。
これを「逆算(ぎゃくさん)」と言います。
「週末に楽しいことが待っている!」と思うと、残りの仕事や宿題も「よし、早く終わらせちゃおう!」とやる気が出ますよね。
これを「締め切り効果」といって、集中力がグンとアップするんです。
3. 土曜日と日曜日で「役割」を変える作戦
ここからが、この本の一番すごいテクニックです。
土曜日と日曜日、同じように過ごしていませんか?
実は、「土曜日は攻(せ)める日」「日曜日は整(ととの)える日」と使い分けるのが、最強の休み方なんです。
土曜日は「チャレンジデー」(動く日)
土曜日は、あえて外に出かけたり、新しいことに挑戦したりして、体を動かしましょう。
- 行ったことのない公園に行ってみる
- 新しいスポーツをやってみる
- 会いたかった友達に会う
「えー、疲れるじゃん」と思うかもしれません。
でも、好きなことをして体を動かすと、脳から「幸せホルモン」が出て、心のストレスがスッキリ消えるんです。これを「アクティブレスト(動く休息)」と言います。
日曜日は「リフレッシュデー」(静かな日)
逆に日曜日は、心と体をゆっくり休める日にします。
- 家でゆっくり本を読む
- お風呂にゆっくり入る
- 家族と静かにお話しする
土曜日に思いっきり遊んで心を満たして、日曜日に体をしっかり休める。
この「メリハリ」があるからこそ、月曜日の朝に「よし、今週も頑張るぞ!」という気持ちになれるのです。
もし日曜日まで激しく遊んでしまうと、月曜日に疲れが残ってしまいます。
「土曜はアクティブ、日曜はリラックス」。この合言葉を覚えておいてくださいね。
4. 「自分ならできる!」という自信を育てる
一流の人が休日にやっている大切なことが、もう一つあります。
それは「自己効力感(じここうりょくかん)」を高めることです。
ちょっと難しい言葉ですが、簡単に言うと「自分ならできる!」という自信のことです。
仕事や勉強でうまくいかないと、「自分はダメだなあ」と自信がなくなってしまいますよね。
だからこそ、休日に「小さな成功」を作って、自信を取り戻すのです。
「実験」だと思えば怖くない
「挑戦」と言うと、「失敗したらどうしよう」と怖くなります。
でも、一流の人はこれを「実験(じっけん)」と呼びます。
- いつもと違う道を通ってみる
- 作ったことのない料理を作ってみる
- 10分だけ早起きしてみる
これくらい小さなことでOKです。
「あ、意外とうまくできた!」「新しい発見があった!」
この「意外といけたじゃん!」という感覚が、あなたの心に自信の種(たね)をまいてくれます。
もしうまくいかなくても、「まあ、実験だしね」と笑い飛ばせばいいのです。
5. 忙しい人でも大丈夫!「1日7分」の魔法
「週末も習い事や用事で忙しくて、時間がないよ!」
そんな人のために、たった7分でできる、脳をリフレッシュする方法を紹介します。
① 7分間の「瞑想(めいそう)」
背筋(せすじ)を伸ばして座り、目を閉じて、ゆっくり深呼吸をするだけ。
これだけで、脳に入ってくる情報をシャットアウトして、脳を休ませることができます。
スティーブ・ジョブズという、iPhoneを作った天才もやっていた習慣です。
② 朝の「ジャーナリング」(書く瞑想)
朝起きたら、ノートに頭の中にあることを書き出してみましょう。
「眠いなあ」「今日はあのテレビ見たいな」「ちょっと不安だな」
なんでもいいから3行くらい書くだけで、頭の中のモヤモヤが外に出て行って、スッキリします。
まるで、脳のお掃除(そうじ)です。
③ 7分だけの「読書」
本を読むのが苦手な人でも、「7分だけ」と決めれば読める気がしませんか?
全部読まなくていいんです。目次を見て、気になったところだけ読む。
それだけでも新しい知識が入ってきて、「賢(かしこ)くなったぞ」という自信になります。
6. お気に入りの「サードプレイス」を見つけよう
家(ファーストプレイス)でもない、学校や職場(セカンドプレイス)でもない、「第3の場所(サードプレイス)」を持っていますか?
それは、あなたが「あなたらしく」いられる場所です。
- 静かな図書館
- お気に入りの公園のベンチ
- 落ち着くカフェ
- お風呂屋さん(サウナ)
そこに行けば、宿題のことや嫌なことを忘れて、ボーッとできる。
そんな「隠(かく)れ家」のような場所を一つ見つけておくと、心が疲れたときの逃げ場所になります。
そこではスマホを見ないで、ただコーヒーを飲んだり、景色を見たりするのがおすすめです。
7. この考え方のメリット・デメリット
一流の休日術を取り入れると、どんないいことがあるのでしょうか? 注意点と一緒に見てみましょう。
| メリット(良いところ) | デメリット(注意点) | |
|---|---|---|
| 効 果 | ● 月曜日が楽しみになる: しっかりパワーチャージできるので、憂鬱(ゆううつ)さが消えます。 ● 自信がつく: 「実験」を繰り返すことで、「自分はできる」と思えるようになります。 ● 人生が楽しくなる: 仕事や勉強のためだけでなく、自分のために時間を使えるようになります。 | ● 計画が必要: 金曜日に予定を立てるのを忘れると、ダラダラしてしまうかも。 ● 最初は疲れるかも: 土曜日に急に動きすぎると、慣れるまでは筋肉痛になるかもしれません(無理は禁物!)。 |
8. まとめ:休日は「ご褒美」じゃなくて「戦略」だ!
『世界の一流は「休日」に何をしているのか』から学ぶ、人生を変える休日の過ごし方。
- 金曜日に予約する: 楽しい予定を先に決めて、ワクワクしながら平日を乗り切る。
- 土日は使い分ける: 土曜は「チャレンジ(動)」、日曜は「リラックス(静)」。
- 小さな実験をする: 「やったことないこと」を試して、「意外といける」自信をつける。
- 1日7分を大切に: 書いたり、目をつぶったりして、脳を休ませる。
「休む」ということは、サボることではありません。
次の週に、あなたがもっと輝(かがや)くための「未来への投資(とうし)」なのです。
もっと言うと、「ワーク・ライフ・ハーモニー(仕事と生活の調和)」。
仕事(勉強)と遊び、どっちが大事かバランスをとるのではなく、どっちも楽しんで、素敵な音楽のようなハーモニーを奏(かな)でる生き方です。
まずは今週の金曜日、「土曜日は何をして遊ぼうかな?」と手帳に書き込むことから始めてみませんか?
その小さな一歩が、あなたを「一流」への道へと連れて行ってくれますよ!
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
あなたの週末が、最高に楽しくて、元気が湧いてくる時間になりますように!
- Qお金持ちだからできる、豪華な休日の過ごし方しか載っていないのでは?
- A
いいえ、お金をかけずにできることばかりです。 「瞑想する」「新しい道を歩く」「日記を書く」など、誰でも明日から無料で実践できる具体的なテクニックが中心です。特別な道具も必要ありません。
- Q忙しい子育て中の主婦や、学生が読んでも役に立ちますか?
- A
はい、自分の時間がない人にこそ読んでほしい本です。 「1日7分だけ」といった短時間でのリフレッシュ法や、限られた週末を最大限楽しむための「金曜日の準備術」など、忙しい現代人のための知恵が詰まっています。
- Q休日は寝ていたい派なのですが、無理に動かないといけませんか?
- A
いいえ、無理強いはしません。 「ただ寝るだけ」では疲れが取れない理由(脳科学的なメカニズム)を知れば、自然と「少しだけ動いてみようかな」と思えるはずです。自分に合った休み方が見つかります。


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