「もっと勉強やスポーツができるようになりたい!」 「人前で堂々とお話しできるようになりたい!」 「毎日をワクワクしながら楽しく過ごしたい!」 そんなふうに、「今の自分を変えたい」と思ったことはありませんか?
でも、いざ「今日からがんばるぞ!」と決心しても、三日坊主で終わってしまったり、結局いつもと同じ毎日を過ごしてしまったりすることが多いですよね。 「自分には才能がないのかな」「意志が弱いのかな」と落ち込む必要は全くありません。実は、あなたがなかなか変われないのには、人間の「脳と心の仕組み」に隠された大きな理由があったのです。
この記事では、人間の脳の働きを利用して自分を新しく生まれ変わらせる「認知科学(にんちかがく)」という不思議な魔法について、だれにでも分かりやすく謎解きしていきます。 これを読めば、あなたが今持っている素晴らしい力を100%引き出して、思い通りのワクワクする未来を作ることができるようになりますよ!
It’s Not Willpower. It’s Science.
(変われないのは意志が弱いからじゃない。正しいやり方(科学)を知らないだけ。)
1. どうして「変わりたい」のに変われないの?
「自分を変えたい」と強く思っているのに、どうしても変われない。まずは、私たちの中で一体何が起きているのかを見ていきましょう。
人生は「無意識(むいしき)」に支配されている
私たちは毎日、「朝ごはんに何を食べるか」「どの靴を履くか」「どちらの足から歩き出すか」など、たくさんのことを選んで生きています。 その数は、なんと1日に約3万5000回とも言われています。しかし、そんなにたくさんのことを自分で「選んだ」という実感はありませんよね。
実は、人間の脳はとても賢くて省エネです。いちいちすべてのことを頭で考えていたら疲れてパンクしてしまうため、日々の選択の95%を「無意識(何も考えていない状態)」に任せて自動で決めているのです。私たちが「よし、やるぞ!」と頭で意識して決めているのは、たったの5%しかありません。
「今日から毎日読書をするぞ!」と5%の意識で決めても、残りの95%の無意識が「いや、いつも通りゲームをしようよ」と思っていたら、圧倒的なパワーの差で無意識が勝ってしまい、結局いつもの生活に戻ってしまうのです。
変化を邪魔する「現状維持(げんじょういじ)システム」
さらに、人間の体と心には「ホメオスタシス」という、昔から備わっている強力なシステムがあります。 これは、「どんなことがあっても、いつもと同じ安全な状態を保とうとする力」のことです。例えば、暑い場所に行っても寒い場所に行っても、人間の体温はいつも同じくらいに保たれますよね。
このシステムは心にも働きます。大昔、人間が狩りをして生きていた頃は、新しいことに挑戦して知らない場所に行くよりも、いつもと同じ場所で同じことをしている方が、危険な動物に襲われずに安全に生き残ることができました。 だから、私たちの脳は「変化=危険なこと」「いつも通り=安全なこと」と思い込んでいます。あなたが新しく自分を変えようとすると、脳が「危ないから元の生活に戻りなさい!」とブレーキをかけてしまうのです。
2. あなたを操る「見えないルール」の正体
では、その強力なパワーを持つ「無意識」は、一体何でできているのでしょうか。
子供の頃に作られる「信念(しんねん)」
無意識には、生まれつき持っている性格(明るい、おとなしいなど)の他に、生まれてから大人になるまでの間に身につけた「後天的な(あとから作られた)無意識」があります。 これを心理学では「信念(しんねん)」や「思い込み」と呼びます。
この信念は、主に0歳から21歳くらいまでの間に、お家の人や学校の先生、お友達との関わりの中で作られていきます。 例えば、小さい頃にテストで悪い点を取ってひどく怒られた経験があると、心の中に「失敗すると自分の価値がなくなる」という信念が作られてしまいます。また、人前で発表して笑われたことがあると、「人前で話すと嫌な思いをする」という信念が作られます。
信念が「あなたの現実」を作っている
こうして作られた「信念」は、心の奥底に隠れて、あなたの毎日の行動をコントロールしています。 頭の中では「お友達にたくさん話しかけたい!」と思っていても、無意識の信念が「でも、話しかけて嫌われたらどうしよう」とストップをかけてしまうため、行動できなくなってしまうのです。
しかし、安心してください。生まれつきの性格を変えることはできませんが、後から身につけた「信念(思い込み)」は、正しいやり方を知れば書き換えることができるのです。この信念を書き換えることこそが、「自分を変える」ということの本当の意味なのです。
3. 脳の仕組みを使った「自分を変える魔法」
それでは、巨大なアフリカ象である「無意識」を動かして、自分を変えるにはどうすればいいのでしょうか。ここで登場するのが、脳の仕組みを利用した「認知科学(にんちかがく)」という魔法のアプローチです。
「今の自分」の延長線上にゴールを置かない
「来月のテストで今より10点多く取る」「部活のレギュラーになる」といった目標は、とても素晴らしいものです。しかし、自分自身を根本から変えたいのであれば、これでは弱すぎます。 なぜなら、それは「今のあなたのまま頑張れば、なんとか手が届く範囲(延長線上)」にある目標だからです。
脳を本気で変えるためには、「今の生き方の外側」にゴールを設定しなければなりません。 「今のままでは絶対に無理だ!」と思うくらい、ものすごく大きな、自分の想像を超えるような未来をゴールにするのです。
脳のフィルター(RAS)を書き換える
人間の脳には、「RAS(ラス)」という不思議なフィルター機能がついています。これは、世の中にあるたくさんの情報の中から、「今の自分にとって大事なものだけを見せて、それ以外は隠してしまう」という機能です。
例えば、あなたが「赤い自転車が欲しい!」と思ったとたん、街中で赤い自転車ばかりが目につくようになったことはありませんか? それがRASの働きです。
もしあなたが「今の生き方の外側」にものすごく大きなゴールを設定し、「自分は絶対にそこに行くんだ!」と強く信じることができたらどうなるでしょうか。 脳は「なるほど、これからはその大きなゴールが大事なんだな!」と勘違いして、RASのフィルターを切り替えてくれます。すると、今まで見えなかった新しいチャンスや情報がどんどん目に入ってくるようになり、無意識の行動が勝手にゴールに向かって変わっていくのです。
4. 全くの別人に生まれ変わるわけじゃない!?
「今の生き方の外側にゴールを置く」と聞くと、「今の自分を全部捨てて、全くの別人にならなきゃいけないの?」と不安に思うかもしれません。でも、大丈夫です。
あなたはあなたのまま「進化」する
自分を変えるというのは、全く別の生き物に変身することではありません。 例えば、テレビゲームに出てくるモンスターを想像してみてください。「炎の魔法」を使うモンスターがレベルアップして進化しても、突然「水の魔法」を使うモンスターにはなりませんよね。炎の魔法がさらに強力になって、かっこいい姿に「進化」するはずです。
人間も同じです。おとなしくて優しい性格の人が、無理に「声が大きくてグイグイ引っ張るリーダー」になろうとしても、本来の自分のタイプ(属性)と違うため、疲れて失敗してしまいます。 あなたが持っている「得意なこと」や「ついついやってしまう好きなこと」をそのまま引き継いで、それをさらに大きなスケールで爆発させる。それが「自分を進化させる」ということなのです。
自分を変えることの「メリットとデメリット」
ここで、無意識を書き換えて自分を変えることの良いところと、少し気をつけたいところを整理しておきましょう。
| メリット(良いところ) | デメリット(注意点) | |
|---|---|---|
| 毎日の生活 | 「本当にやりたいこと」に向かって進むため、毎日がワクワクして充実感でいっぱいになります。 | コンフォートゾーン(安全基地)から飛び出すため、最初は少し怖かったり、違和感があったりします。 |
| 自分の能力 | 脳がゴールに必要な情報を勝手に集めてくれるため、無意識のうちにものすごいスピードで成長できます。 | 今までのやり方や考え方を捨てる勇気(覚悟)が必要になります。 |
| 人間関係 | 自分に自信が持てるようになり、同じように夢に向かってがんばる素敵な仲間がたくさんできます。 | あなたが変わることを引き留めようとする人(ドリームキラー)が現れることがあります。 |
5. 新しい自分に出会うための「5つのステップ」
それではいよいよ、具体的にどうやって自分を変えていくのか、その魔法の5つのステップを紹介します。
ステップ①:自分で「変わる!」と決定する
一番最初は、誰かに言われるからではなく、「自分自身の意志で、今の生き方をやめて変わるんだ!」と決めることです。 これからの人生を、今までと同じ安全な道で過ごすのか、それとも未知の大冒険に出発するのか。勇気を出して、自分の心でしっかりと選びましょう。
ステップ②:自分の「得意技(タイプ)」を知る
次に、今の自分がどんな人間なのかを深く知る必要があります。 「どんな時にワクワクするのか」「誰かに止められても、ついついやってしまう大好きなことは何か」「みんなは苦労しているのに、自分はスイスイできてしまう得意技は何か」を思い出してみてください。 これが、あなたが持っている「炎の魔法」や「水の魔法」といった、あなたの本当の属性(タイプ)になります。
ステップ③:手が届かないくらい「大きなゴール」を立てる
自分の得意技が分かったら、それを活かせる「今のままでは絶対に手が届かない大きなゴール」を設定します。 ただし、全く想像できないゴールはダメです。「達成するのはすごく難しそうだけど、もし達成できたら最高にワクワクするし、その時の自分の姿がはっきりと思い浮かぶ!」という絶妙なバランスのゴールを見つけてください。
ステップ④:勇気を出して「決断」する
ゴールが決まったら、「本当にそこへ向かって飛び出す」という決断をします。 ここが一番大変なところです。いざ行動しようとすると、無意識の現状維持システムが「やっぱり今のままでいいんじゃない?」「失敗したら恥ずかしいよ」と、もっともらしい言い訳をたくさん作って、あなたを止めようとします。 その言い訳に負けず、「いや、私は行くんだ!」と古い自分を断ち切る強い覚悟が必要です。
ステップ⑤:実際に行動(アクション)を始める
最後に、ゴールに向かって「いつ」「何を」するのかを決めて、実際に行動を始めます。 この時は、「他人がどうするか」ではなく、「自分自身が100%コントロールできる行動」にしてください。「毎日1ページ本を読む」「毎日ノートにアイデアを書く」など、自分で決めて自分でできることを積み重ねていくことで、あなたは確実に新しい自分へと近づいていきます。
6. まとめ:根拠のない自信を持って、未来へ飛び出そう!
いかがでしたか? 「自分を変える」というのは、ただ気合いを入れることではなく、脳の不思議な仕組みを上手に使って、自分の無意識を味方につけることだったのですね。
最後にもう一度、大切なポイントをおさらいしましょう。
- 人間の行動の95%は無意識が自動で決めている。
- 無意識には、昔の経験で作られた「信念(思い込み)」が隠れている。
- 自分を変えるには、今の生き方の「外側」にゴールを立てる。
- 全く別の人になるのではなく、自分の得意技を「進化」させる。
- 「自分ならできる!」という根拠のない自信で、未来の自分をリアルに想像する。
- 言い訳をする自分に負けず、勇気を出して決断し、行動する。
私たちは時々、「自分には無理かもしれない」と自分の限界を勝手に決めてしまいます。でも、あなたの本当のパワーはそんなものではありません。 あなたの頭の中の「大きな象(無意識)」が正しい方向を向いた時、誰も止められないくらいのものすごい力を発揮して、あなたの夢をどんどん叶えてくれます。
特別な才能がなくても大丈夫。まずは今日、「自分が本当にワクワクする大きな未来」を想像してみてください。 「自分なら絶対にできる!」という根拠のない自信を持って、あなたらしい素晴らしい人生の冒険を楽しんでくださいね!
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。 この記事が、あなたが「今の自分」の殻を破って、見たこともないくらい素敵で新しい自分に出会うための、勇気の魔法になればとってもうれしいです。 あなたが自分の可能性を信じて、思いっきり自由に未来へ羽ばたいていけることを、心から応援しています!
- Q脳科学や心理学の専門知識がなくても読めますか?
- A
はい、難しい専門用語には分かりやすい例えがあるため、初心者でも問題なく読めます。 「ホメオスタシス」や「RAS」といった脳の仕組みも、小学生でも理解できるくらいやさしく解説されているので、スラスラと読み進められます。
- Q今の性格を捨てて、無理やり別人のようにならなければいけないのですか?
- A
いいえ、自分の「得意なこと」を活かして進化する方法なので、無理して別人になる必要はありません。 本来の自分のタイプ(属性)を引き継いだまま、想像を超える大きなゴールを目指す方法が書かれているため、自分らしさを失わずに成長できます。
- Q三日坊主でいつも挫折してしまう私でも変われますか?
- A
はい、意志の強さは関係ないため、気合いに頼らずに変わることができます。 根性でがんばるのではなく、「無意識」のパワーを味方につけて脳をだます科学的なアプローチなので、これまで何度も挫折してきた人にこそおすすめです。


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