「夜、ふとんに入ると今日失敗したことを思い出して眠れない……」
「友達に嫌なことを言われて、頭の中でずっとその言葉が回っている」
「将来が不安で、何から始めたらいいかわからない」
そんなふうに、毎日「悩み」を抱えて疲れてしまっていませんか?
実は、世の中にはどんな大変なことが起きても、全然「悩まない人」がいます。その秘密は、性格が明るいからでも、生まれつき強いからでもありません。ただ「悩まないための考え方のルール」を頭の中にインストールしているだけなのです。
今回ご紹介するのは、20年以上も「まともに悩んだことがない」という驚きの経営者が書いた一冊です。
「えっ、20年も悩まないなんて無理だよ!」と思うかもしれませんが、大丈夫。このルールさえ覚えれば、あなたも今日から「一生悩まない最強の心」を手に入れることができます。
世界一やさしく解説していきますね!
この本ってどんな本?
| 本の名前 | 「悩まない人」の考え方 1日1つインストールする一生悩まない最強スキル30 |
|---|---|
| 書いた人 | 木下勝寿(きのした かつひさ) |
| 出版社 | ダイヤモンド社(2024年9月・370ページ) |
| どんな話? | 「悩む」を「考える」に変えるための30個のスキルを、1日1つずつ頭に入れていく本 |
| こんな人に | 夜に考えごとをして眠れなくなる人/同じことをぐるぐる思い出してしまう人 |
著者の木下さんは、東証プライムに上場している北の達人コーポレーションの社長です。フォーブス アジアの「アジアの優良中小企業ベスト200」に4度選ばれていて、これまでの著書は累計27万部を超えています。そしてこの本は、木下さんの「20年以上、悩んでいない」という一言から企画が始まりました。
1. 「悩む」と「考える」は全然違う!
まず、多くの人が勘違いしている大切なことからお話しします。
それは、「悩むこと」と「考えること」は、全く別の動きだということです。
悩むのは「足踏み」、考えるのは「前進」
想像してみてください。あなたは今、迷路の中にいます。
- 「悩む」とは、その場で「どうしよう、出られないよ、怖いよ」と泣きながら、同じ場所をぐるぐる回っている状態です。これでは、いつまでたっても出口は見つかりません。
- 「考える」とは、「右がダメなら次は左に行ってみよう」「壁の落書きをヒントにしよう」と、出口に向かって一歩踏み出すことです。
悩んでいるときは、エネルギーを使っているのに一歩も前に進んでいません。逆に、ほんの少しでも「次に何をするか」を決めた瞬間、それは「考える」に変わり、悩みは消え始めるのです。
【ここがポイント】
「どうしよう」と困ったら、すぐに「じゃあ、次に何をする?」と自分に質問してみましょう。それが、悩みから抜け出す魔法の合言葉です。
2. 電車が止まっても「失敗」じゃない?
人生では、自分の思い通りにいかないことがたくさん起きます。でも、悩まない人はそこで「もうダメだ!」とは思いません。
「思い通りにいかない」と「うまくいかない」を区別しよう
例えば、あなたがどうしても遅れてはいけない約束があって、電車に乗ろうとしたとします。ところが、大雨で電車が止まってしまいました。
ここで悩みやすい人は、「なんて運が悪いんだ! 僕の人生はいつもこうだ」と駅でへたり込んでしまいます。これが「悩み」の状態です。
でも、よく考えてみてください。「電車で行く」という予定が狂っただけで、「約束の場所に行く」というゴールが消えたわけではありません。
- 思い通りにいかない: 決めていた「ルート(電車)」がダメになっただけ。
- うまくいかない: 「目的地(ゴール)」に絶対にたどり着けないこと。
電車がダメなら、タクシーに乗ればいい。自転車を借りればいい。最悪、走っていけばいいのです。
悩まない人は、予定が狂った瞬間に「あ、ルートAが消えたな。じゃあルートBだ!」と、すぐに頭を切り替えます。
【例えるなら…】
人生はカーナビのようなものです。道が通行止めになっても、カーナビは「もう最悪です! 運転をやめましょう」とは言いませんよね? すぐに「新しいルートを検索します」と計算を始めます。あなたも、自分専用のカーナビを心の中に持てばいいのです。
3. 「9回失敗して、10回目に成功する」のが当たり前
何か新しいことを始めるとき、「一回で成功させなきゃ!」と思っていませんか?
実は、その考え方があなたを苦しめているかもしれません。
10回に1回の法則
この本には「10回に1回の法則」という考え方が出てきます。
新しいことに挑戦したら、うまくいくのは10回に1回くらい。だったら最初から、9回は失敗するつもりで始めよう、という考え方です。
悩まない人は、最初から「多分、最初は失敗するだろうな」と考えています。
だから、1回目や2回目でうまくいかなくても、「よし、これで失敗を1つ消化したぞ! あと8回失敗すれば成功だ!」と、むしろ喜んで次に進みます。
【メリット・デメリット】
●メリット : 失敗を怖がらなくなるので、どんどん挑戦できるようになります。結果として、成
功にたどり着くスピードが速くなります。
●デメリット: 「とりあえずやってみよう」という気持ちが強くなるので、たまに周りから「おっ
ちょこちょいだな」と思われるかもしれません。 また、9回の失敗を実際に受け止める必要があるので、最初のうちは少ししんどい。
4. 人間関係は「犬のフン」と同じ!?
人から嫌なことを言われたり、相性の悪い人が近くにいたりすると、どうしてもイライラして悩みますよね。でも、他人の性格を変えるのは、自分の行動を変えるよりずっと難しいことです。というより、ほとんどの場合、こちらの力ではどうにもなりません。
自分を変えるのが一番手っ取り早い
ここで、ちょっとおかしな例え話をしましょう。
もし道に「犬のフン」が落ちていたら、あなたはどうしますか?
- 「なんでここにフンがあるんだ! 飼い主は誰だ! 今すぐ片付けろ!」とフンの前で怒り続けますか?
- それとも、「あ、フンだ」と思って、ひょいっと避(よ)けて通り過ぎますか?
きっと、ほとんどの人が避けて通るはずです。なぜなら、その方が早くて楽だからです。
人間関係も同じです。嫌なことを言う人や、自分と合わない人は、道に落ちている「フン」のようなものだと考えてみましょう(もちろん、心の中で思うだけですよ!)。
相手を「もっと優しい人になってよ!」と変えようとする(フンを説得する)のは大変ですが、自分が「近寄らないようにしよう」「別の場所に引っ越そう」と行動を変えるのは、自分次第で今すぐできます。
【ここがポイント】
悩まない人は、「自分にコントロールできること(自分の行動)」だけに集中します。他人の気持ちは変えられませんが、自分の立ち位置は自由に変えられるのです。
5. 悩みをゼロにする「3つの最強ツール」
悩まない人が、頭の中でこっそり使っている「秘密の道具」を3つ教えます。
① 「紙とペン」で書き出す
悩んでいるとき、頭の中はぐちゃぐちゃの糸のようになっています。これを整理するには、「書く」のが一番です。
「今、何が不安?」「一番困っていることは?」「次にできることは?」
紙に書き出すだけで、悩みは「解決すべき問題(課題)」に変わり、驚くほどスッキリします。
② 「確率(かくりつ)」で計算する
「もし失敗したらどうしよう」と不安になったら、数字で考えてみましょう。
「その失敗が起きる確率は、何%くらいかな?」
よく計算してみると、実は1%もなかったり、起きても大したことなかったりすることがほとんどです。正しく怖がるために、数字で考える癖をつけましょう。
③ 「最悪の事態」を想定しておく
一番怖いのは「何が起きるかわからないこと」です。
だから、あらかじめ「一番ひどいことが起きたらどうなる?」と考えておきます。
「テストで0点を取ったらどうなる? 怒られるけど、命まで取られるわけじゃない。次は頑張ればいい」
そうやって「最悪のパターンでも、こうすれば生きていける」という準備ができていれば、心はもう震えません。
6. 魔法の口癖「ラッキー!」
最後に、今日からすぐにできる「最強の習慣」をお伝えします。
それは、何かあったときに「ラッキー!」と口に出して言ってしまうことです。
「お金をなくしちゃった!……ラッキー! これで、お金を大切にする練習ができたぞ」
「雨が降ってきた!……ラッキー! お気に入りの傘が使えるぞ」
無理やりポジティブになる必要はありません。先に「ラッキー!」と言ってから、後で理由を考えるのです。
物事は、あなたの「受け取り方」一つで、天国にも地獄にもなります。
【まとめ:読んだ後にやってほしいこと】
- 「どうしよう」を「じゃあ、次は何する?」に変えてみる
- 失敗しても「あと9回失敗できる!」と笑ってみる
- 変えられない他人は「ひょいっと避ける」ことにする
- 困ったらすぐに紙に書き出す
- どんなときも、まずは「ラッキー!」と言ってみる
7.【体験談】この本を読んで、私が変えたこと
ここからは、実際にこの本を読んだ私の話をさせてください。
悩みは、減らせるものなら減らしたい
この本を手に取った理由は、とてもシンプルです。
人に悩みはつきものだと思うからです。
生きていれば、大なり小なり何かしら抱えるものがあります。それ自体をゼロにできるとは思っていません。
ただ、その悩みを少しでも減らしていけたらいい。そう思って読み始めました。
一番なるほどと思ったのは「悩む」と「考える」の違い
読んでいていちばん大きかったのは、記事の1章で紹介した「悩む」と「考える」はそもそも別のものだという話でした。
整理すると、こういうことです。
「悩んでいる」ときは、前に進んでいない。
「考えている」ときは、前に進んでいる。
そして、前に進んでいれば、解決に向かっている。
これを知ってから、自分の状態を見分けられるようになりました。
同じように頭を使っていても、中身はまったく違います。ぐるぐる同じところを回っているのか、それとも一歩でも前に出ているのか。
そして、前に進んでさえいれば、いつかは解決にたどり着きます。逆に言えば、いま苦しいのは、進んでいないからなのだと分かる。
自分がいまどちらにいるのかが分かるだけで、ずいぶん気が楽になりました。
正直むずかしいと思ったのは「9回は失敗する」
いっぽうで、頭では分かっても、気持ちがついていかなかったところもあります。
3章で紹介した「10回に1回の法則」です。
新しく始めたことは、最初の9回は失敗して、10回目でようやく成功する。だから早く9回失敗してしまおう、という考え方です。
理屈は分かります。失敗を「減点」ではなく「消化」だと思えれば、たしかに挑戦しやすくなります。
ただ、正直に言うと——気持ち的には、5回目くらいで成功してほしい。
9回分の失敗を、本当に自分で受け止めるとなると、これはなかなかのものです。3回目、4回目あたりで「あと6回もあるのか」と思ったら、やっぱり心は折れそうになります。
この本でいちばん実行がむずかしいのは、たぶんここではないでしょうか。
読んだあとに始めたこと:自分の考え方のほうを変える
この本を読んで、実際に変えたことがあります。
人の考えを変えようとするのをやめて、自分の考え方のほうを変えるようにしました。
理由は、立派な心がけだからではありません。単純に、そのほうが早くて楽だからです。
相手を変えようとすると、こちらが何をどれだけ頑張っても、変わるかどうかは相手しだいです。時間もかかりますし、たいていは変わりません。
でも、自分の受け取り方を変えるのは、今すぐ、自分ひとりで決められます。
そうやって自分の側を調整するようにしたら、無駄なストレスがずいぶん減りました。
この本をおすすめしたい人
私がこの本を読んでほしいのは、まじめな人です。
よく悩む人というのは、いいかげんな人ではありません。むしろ逆で、基本的にまじめな人だと思います。
きちんとやろうとするから気になる。人に迷惑をかけたくないから考え込む。手を抜けないから、いつまでも引きずってしまう。
そういう人にこそ、この本を読んで少し肩の力を抜いてほしいと思います。
8. さあ、「考える人」の仲間入りをしよう!
「悩まない人」とは、何も感じないロボットではありません。人よりたくさん失敗し、人よりたくさん壁にぶつかりながらも、その都度「新しいルート」を探して歩き続けている人のことです。
人生という長い旅の中で、道が塞(ふさ)がってしまうことは何度もあります。でも、この本の教えを胸に刻んでいれば、あなたはもう立ち止まって泣き続けることはありません。
さあ、次はどんな「ルート」を探検しますか?
あなたの人生が、悩みゼロのワクワクした冒険に変わることを、心から応援しています!
最後までこの記事を読んでいただき、本当にありがとうございます。
あなたの心が今日から少しでも軽くなり、前向きな一歩を踏み出すきっかけになれば、嬉しいです。
明日からのあなたが、もっともっと笑顔で過ごせますように!
- Q根っからの心配性でネガティブな性格ですが、本当に変われますか?
- A
はい、性格を変える必要はありません。 本書が提案するのは「性格を変えること」ではなく、「思考のクセ(技術)」を身につけることです。「カーナビのようにルートを再検索する」といった具体的なスキルなので、性格に関係なく誰でも習得できます。
- Q読書が苦手なのですが、分厚くて難しい本ですか?
- A
いいえ、とても読みやすく構成されています。 難しい専門用語は使われておらず、エッセイのようにサクサク読める文章です。各章が短く区切られているので、気になった項目から拾い読みすることも可能です。
- Qビジネスマン向けの本ですか? 学生や主婦でも役に立ちますか?
- A
はい、立場に関係なく万人におすすめです。 「人間関係の悩み」や「将来への不安」といった、誰もが抱える普遍的なテーマに対する解決策が書かれているため、仕事だけでなく、学校生活や家庭の問題解決にも即効性があります。



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