運は「作れる」。『運の方程式』要約|科学的に運を良くする4つの技術

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運は作れる、科学的に運を良くする4つの技術、というタイトル画像。白衣にめがねの男の子がフラスコをかかげ、そこから星と四つ葉のクローバーがキラキラと流れ出している 人間関係・心理学
運は作れる、科学的に運を良くする4つの技術、というタイトル画像。白衣にめがねの男の子がフラスコをかかげ、そこから星と四つ葉のクローバーがキラキラと流れ出している

「なんであの人ばっかり運がいいんだろう?」 「僕はついてないことばっかり……。運が悪いのは生まれつきなのかな?」

 そんなふうに落ち込んでしまう日はありませんか? テストで山が外れたり、楽しみにしていた日に雨が降ったり。 「運」というのは、神様が決めたことで、自分ではどうにもできないものだと思っていませんか?

 でも、もし「運の良さは、練習すれば誰でも鍛(きた)えられる」としたらどうでしょう? 実は、最新の科学(かがく)の研究で、「運がいい人」には共通(きょうつう)のルールがあることが分かってきました。

 今日ご紹介するのは、「科学的に運を良くする方程式(ほうていしき)」について書かれた、話題のベストセラー本の内容です。 難しい計算や、怪(あや)しい魔法(まほう)の話ではありません。 明日から使える「ラッキーマンになるための秘密(ひみつ)」をやさしく、分かりやすく解説(かいせつ)します。

 これを読めば、あなたの明日は「たまたま」ではなく、「狙(ねら)って」ハッピーな一日になりますよ! みなさん、運をつかみに行きましょう!


Make Your Own Luck.!


この本ってどんな本?

本の名前運の方程式 チャンスを引き寄せ結果に結びつける科学的な方法
書いた人鈴木祐(すずき ゆう)
出版社アスコム(2023年2月)
どんな話?運は生まれつきのものではなく、行動・多様・察知・回復という4つの技術で鍛えられる、ということを科学の研究をもとに解説した本
こんな人に自分は運が悪いと感じている人/チャンスをつかみたい人/失敗するのが怖い人

著者はサイエンスライターの鈴木祐さん。10万本の科学論文を読み、600人以上の海外の学者に取材をしてきた人です。「運」という、いちばん科学から遠そうなテーマを、研究データから解き明かしていきます。

1. 人生は「運ゲー」だけど、攻略法(こうりゃくほう)がある!

 まず最初に、少しおどろく話をお伝えします。 「人生の成功は、実力だけでなく『運』に大きく左右される」——そんな研究結果があるのです。

「えーっ! じゃあ頑張っても意味ないの?」 と思うかもしれませんね。 例えば、世界的な大金持ちであるビル・ゲイツさんも、もちろんすごい努力家ですが、たまたま裕福(ゆうふく)な家庭に生まれ、たまたま最高の教育を受けられる学校に通い、たまたまお母さんの知り合いにすごい会社の会長さんがいた……という「運」の要素がとても強かったのです。

 でも、ガッカリしないでください。 生まれつきの運(国や親など)は変えられませんが、「これから起きる運」は、自分で引き寄せることができるんです。 この本では、運を良くするための「公式」が紹介されています。

 それが、こちらの「運の方程式」です。

幸運 = (行動 × 多様 + 察知) × 回復

 ちょっと難しそうに見えますか? 大丈夫です。ひとつずつ、ゲームの攻略本(こうりゃくぼん)のように説明していきますね。


2. ステップ1:行動と多様(種まき)

 方程式の最初の部分は、「行動」と「多様(たよう)」です。 これは、運をつかむための「種まき」のようなものです。

数を打てば当たる?(行動)

 まずは「行動」です。これはシンプルに「回数」のこと。 例えば、くじ引きを一回しか引かない人と、100回引く人、どっちが当たりやすいですか? もちろん、100回引く人ですよね。

 成功率がたった1%しかない難しいことでも、459回チャレンジすれば、どれか1回は成功する確率が99%になります。

 「運がいい人」というのは、実は裏(うら)で「人よりたくさん失敗して、たくさんチャレンジしている人」なのです。

いろんなことをやってみる(多様)

 次に「多様」です。これは「バリエーション」のこと。 ただ同じことを繰り返すだけでは、奇跡(きせき)は起きにくいものです。

 例えば、毎日同じ道を通って、同じ友達と話して、同じゲームをしていたら、新しい発見はありませんよね。 「いつもと違う道を通ってみる」「普段(ふだん)話さない人と話してみる」「新しい習い事をしてみる」。 そんなふうに、「いつもと違うこと」を混ぜるのがコツです。

 実は、オリンピックに出るようなすごい選手も、子供の頃はいろんなスポーツを遊んでいた人が多いそうです。 いろんな経験(けいけん)をしている人ほど、あとで大きなチャンスをつかみやすいんですよ。

いつもと違う種をまくと、すごい実がなるかも、というイラスト。麦わら帽子の男の子が畑に色とりどりの種をまいていて、畑からは歯車や星や花など、いろいろな形の芽が育っている

3. ステップ2:察知(アンテナを張る)

方程式の次のパーツは「察知(さっち)」です。 これは、チャンスに「気づく力」のことです。

「金(かね)のなる木」を見逃していませんか?

 ある面白い実験があります。 木の枝(えだ)の見えやすい場所に、お札(さつ)を挟(はさ)んでおいたんです。 その下を通る人が、お札に気づくかどうか調べました。  結果は……なんと、ほとんどの人が気づかずに素通りしてしまったんです!

 人間は、ぼーっとしていると、目の前に幸運が落ちていても気づけません。 「運がいい人」は、この「気づく力」がすごいんです。

 例えば、電子レンジを発明した人は、実験中にポケットのチョコレートが溶(と)けたのを見て、「あれ? 失敗だ」で終わらせず、「なんで溶けたんだろう? これは料理に使えるかも!」と気づいた(察知した)から、大発明ができました。

「なんでだろう?」が魔法の言葉

 この力を鍛(きた)えるのは簡単です。 日常の小さなことに「なんでだろう?」と疑問(ぎもん)を持つことです。 「なんで今日はツイてるのかな?」「なんでこの動画は人気なのかな?」 そうやってキョロキョロと周りを観察(かんさつ)する癖(くせ)をつけると、隠(かく)れたチャンスが見えてきます。


4. ステップ3:回復(起き上がる力)

 方程式の最後、そして一番大事なのが「回復(かいふく)」です。 これは、失敗しても「立ち直る力」のことです。

失敗は「データ」でしかない

 たくさん行動して、いろんなことに挑戦すれば、当然ですが「失敗」も増えます。 100回チャレンジしたら、99回は失敗するかもしれません。

 ここで、「ああ、僕はダメだ……」と落ち込んでやめてしまったら、運の方程式は「ゼロ」になってしまいます(掛け算だからです)。 でも、運がいい人はこう考えます。 「失敗したんじゃない。うまくいかない方法という『データ』が取れただけだ!」

 まるで科学者の実験のように、「この方法はダメだったか。じゃあ次はこうしよう」と淡々(たんたん)と切り替えるのです。 失敗は、成功するための階段(かいだん)です。 転んでもすぐに起き上がれる人だけが、最後の「当たり」を引くことができます。

失敗はダメじゃなくて発見なんだ、というイラスト。道で転んだ女の子が、笑顔で地面の宝石を拾い上げている。転んだ場所には失敗、拾った宝石には発見という矢印がついている

5. 最強の作戦:「広く」やってから「一点集中」

 ここまで、運の方程式の要素(行動、多様、察知、回復)を見てきました。 では、具体的にどう動けばいいのでしょうか? おすすめの作戦があります。

 それは、「いろいろ試して、当たったら一点集中(いってんしゅうちゅう)」です。

  1. 実験期間: 最初は、何が当たるかわかりません。だから、好奇心(こうきしん)を持って、いろんなことを広く浅くやってみます。(多様性のある行動)
  2. 発見: その中で、「お、これはなんか上手くいったぞ」「これ好きかも」というものを見つけます。(察知)
  3. 集中期間: そうしたら、他のことは一旦(いったん)置いておいて、その「上手くいったこと」だけに全力投球します。(一点集中)
  4. また実験: でも、いつか飽(あ)きたり、上手くいかなくなったりします。そうしたら、また「1」に戻って新しい実験を始めます。

 あの有名な画家、ゴッホもそうでした。 長いあいだ、いろいろな画風(がふう)を試しつづけていましたが、南フランスに移ってからの2年あまりで、『ひまわり』をはじめとする代表作を一気に描き上げます。 いろいろ試した時期があったからこそ、最後に自分のスタイルへ全力を注(そそ)げたのです。

 ただ、ここで正直にお伝えしておきたいことがあります。 ゴッホの絵が高く評価されたのは、亡くなったあとのことでした。 生きているあいだは、絵はほとんど売れませんでした。 「一点集中すれば必ずすぐ報(むく)われる」というわけではないんですね。

「飽きっぽい」というのは悪いことではありません。 「次の実験を始めた」と思えば、それは素晴らしい才能なんですよ。


6. この考え方のメリット・デメリット

運を科学的にとらえることの、良い点と注意点を整理してみましょう。

   メリット(良いところ)デメリット(注意点)
心「運が悪かった」と落ち込まず、「行動が足りなかっただけ」と前向きになれる。失敗の数自体は増えるので、最初は少し疲(つか)れるかもしれません。
未 来自分でチャンスを作り出せるので、幸運を「待つ」のではなく「取りにいく」側に回れる。いろんなことに手を出すので、「何をやっている人?」と周りに不思議がられるかも。
成 長失敗を恐(おそ)れなくなるので、どんどん新しいスキルが身につく。「一点集中」のタイミングを見極めるのが、少し難しいかもしれません。

7.【体験談】この本を読んで、私が変えたこと

ここからは、実際にこの本を読んだ私の話をさせてください。

「運は作れる」って、どういうこと?

この本を手に取った理由は、シンプルにタイトルへの疑問(ぎもん)でした。

私にとって「運」というのは、自分の意思とはまったく別の次元(じげん)で働いているもの、という感覚がありました。自分ががんばったかどうかとは関係なく、勝手に良くなったり悪くなったりするもの。そういうイメージです。

それなのに、この本は「作れる」と言い切っています。

作れるって、どういうこと? 自分ではどうにもできないから「運」なんじゃないの?——そこが引っかかって、読んでみることにしました。

一番なるほどと思ったのは「運は取りにいくもの」だったこと

読み終えて、いちばん納得したのはここでした。

運とは、待っていたら降ってくるものではなく、チャンスを自分で作り出して、つかみ取っていくものだということです。

その作り出す方法が、この記事で紹介した「行動」と「多様」でした。たくさん動いて、いつもと違うことを混ぜる。そうやって種(たね)をまいておくと、チャンスが芽(め)を出す場所そのものが増えていきます。

つまり運の正体は、「勝手に起きること」ではなくて、自分がまいた種の数だったわけです。

そう考えると、「運が悪い」という言葉の意味も変わってきます。私はこれまで、運を受け取るものだと思っていました。でもこの本を読んでからは、取りにいくものだと思うようになりました。

正直むずかしいと思ったのは「失敗はデータ」という考え方

いっぽうで、素直にうなずけなかったところもあります。4章で紹介した「失敗はデータでしかない」という考え方です。

発明王のエジソンが「失敗したのではない。うまくいかない方法を見つけただけだ」と言った、という話は有名です。でも正直に言うと、それができるのはエジソンだからではないかと思ってしまいました。

ふつうの人間にとって、失敗は、やっぱり失敗です。

うまくいかなかったその場で、「よし、データが1つ取れたぞ」と切り替えられる人が、どれだけいるでしょうか。私には、ちょっと無理そうだな、というのが正直な気持ちです。

この本でいちばん大事な「回復」の部分が、私にとってはいちばん難しい。ここは、読んだらすぐにできるようになる、というものではなさそうです。

読んだあとに始めたこと:「なんでだろう?」と考えるクセ

そのかわり、すぐに始められたこともあります。

それは、3章で出てきた「察知(さっち)」のほうです。

運をキャッチするために、日ごろから「なんでだろう?」と疑問を持つようにしました。

これなら、お金もいりませんし、勇気(ゆうき)もいりません。今日から始められます。それでいて、目の前を通りすぎていくものに気づける回数は、確実に増えていきます。

4つの技術のうち、どれか1つだけ試すなら、私はここをおすすめします。

この本をおすすめしたい人

私がこの本を読んでほしいのは、「自分は運が悪い」と思っている人です。

昔から「幸運の女神には前髪(まえがみ)しかない」と言われます。女神が目の前を通りすぎてしまうと、うしろの髪(かみ)がないのでつかめない、という意味です。

つまりチャンスは、来たその瞬間(しゅんかん)につかまないと、もう手が届かないということです。

そのためには、普段から前向きな気持ちに切り替えておく必要があります。下を向いていたら、女神が前を通ったことにさえ気づけません。

この本を読んで、幸運の女神の前髪を、一緒(いっしょ)につかみに行きましょう。

8. まとめ:今日からできる「ラッキーマン」への第一歩

『運の方程式』のポイントをおさらいしましょう。

  1. 運は作れる: 運は魔法ではなく、スキル(技術)で鍛えられる。
  2. 行動 × 多様: 数を打とう。そして、いつもと違うことをしよう。
  3. 察知する: 「なんでだろう?」と周りを観察して、チャンスに気づこう。
  4. 回復する: 失敗はただのデータ。科学者のように実験を続けよう。
  5. 勝ちパターン: いろいろ試して、上手くいったものに集中しよう。

もし、あなたが「自分を変えたい」と思っているなら、簡単なことから始めてみませんか? 例えば、

  • いつもと違うジュースを買ってみる。
  • 普段話さないクラスメイトに「おはよう」と言ってみる。
  • 本屋さんに寄って、興味のなかった棚(たな)を眺(なが)めてみる。

 そんな小さな「いつもと違う行動」が、思いがけない幸運を連れてくる種(たね)になります。 人生というゲームは、サイコロを振(ふ)る回数が多ければ多いほど、大当たりが出る確率(かくりつ)が上がるようにできています。

 さあ、失敗を恐れずに、サイコロを振りまくりましょう! あなたの未来は、あなたの行動次第で、どこまでも明るく変えられますよ。

 最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。 この記事が、みなさんの背中を押し、素敵なチャンスをつかむきっかけになればとっても嬉しいです。 あなたに、とびっきりの幸運が訪(おとず)れますように!

Q
科学的な本とありますが、理系でなくても読めますか?
A

はい、専門知識は一切不要です。 難しい数式や論文の解説ではなく、「いつもと違う道を通る」「新しい趣味を試す」といった、誰でも今日からできる具体的なアクションプランが中心です。

Q
スピリチュアルや占い、「引き寄せ」の本とは違うのですか?
A

はい、明確に異なります。 「宇宙のパワー」や「お守り」の話ではなく、統計学や心理学の研究データに基づき、運を良くするための行動をロジカルに解説した「実用書」です。

Q
失敗するのが怖い性格ですが、それでも実践できますか?
A

はい、むしろ失敗が怖くなくなります。 本書では「失敗=自分のダメな点」ではなく、「失敗=成功のためのデータ収集」と定義し直しているため、読むだけで挑戦へのハードルがぐっと下がります。

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