【橘玲】才能の7割は遺伝|『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』要約と感想

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人間関係・心理学

「がんばっているのに、どうしてうまくいかないんだろう?」
「自分には才能がないのかな?」

そんなふうに落ち込んでしまうこと、ありませんか?

大人からは「努力すればかならず夢は叶うよ!」と教えられてきましたよね。でも、最新の科学ではちょっとびっくりするような「残酷な真実」が分かってきているんです。

この記事では、橘玲(たちばな あきら)さんの『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』という本を、小学生でも分かるようにやさしく解説していきます。そして最後には、実際にこの本を読んだ私自身が「どう感じて、そのあと何を始めたのか」もお話しします。

読み終わるころには、「無理してがんばらなくてもいいんだ」と、少し心が軽くなっているはずですよ。

この記事でわかること

  • 「努力すれば夢は叶う」が少しだけ間違っている理由
  • 世界が「特定の力」しか評価してくれないヒミツ
  • 「恐竜のしっぽ」にかくされた大きなチャンス
  • この本を読んだ私に起きた、正直な変化

この本ってどんな本?

本の名前 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法
書いた人 橘玲(たちばな あきら)
出版社 幻冬舎
どんな話? 才能は生まれつき決まっている。でも、だからこそ勝てる場所がある、という話
こんな人に がんばっても報われないと感じている人/自分の得意なことを探している人

1. 才能の7割は「遺伝」で決まっている

私たちは「やればできる!」と信じてがんばります。でも実は、人の頭の良さや能力の約70パーセントは、生まれたときの「遺伝(いでん)」——つまりお父さんやお母さんから受けついだもので決まっていることが、科学の研究で分かっているのです。

足の速さと同じで、生まれつき違う

足の速さや背の高さが人によってちがうのは、みんな知っていますよね。実は、お勉強ができるかどうか、歌が上手かどうかといった才能も、同じように生まれたときにだいたい決まっているのです。

だから、もしあなたが「どんなにがんばっても苦手だな」と思うことがあるなら、それは努力が足りないのではありません。ただ「向いていなかった」だけなのです。

「できないこと」はがんばらなくていい

これは、ちょっと残酷に聞こえるかもしれません。でも見方を変えると「無理をして、できないことをがんばらなくていいよ」という、やさしいメッセージでもあります。

たとえば、ナスビが「キュウリになりたい!」といくらがんばっても、キュウリにはなれませんよね。ナスビは、立派でおいしいナスビになるのが一番しあわせです。

私たちも同じです。向いていないことはきっぱりあきらめて、自分が持っている才能に目を向けるほうが、ずっと近道なのです。

ナスビとキュウリのイラスト

2. なぜ「得意なこと」なのに褒められないの?

「それなら、足が速いことやゲームが上手なことを生かそう!」と思っても、なかなか大人から褒められなかったりしますよね。どうしてでしょうか。

世界は「お勉強の力」ばかり評価する

それは、いまの社会が「言葉をうまく使う力」と「算数のように筋道を立てて考える力」ばかりを、とても高く評価するルールになっているからです。

絵がとても上手でも、人にやさしくできても、それだけでは「すごいね!」と評価されにくい。あなたの個性が足りないのではなく、はかるモノサシのほうが少ないのです。

評価されないと「マックジョブ」になってしまう

社会が評価する力を持っていないと、将来どうなるのでしょうか。

本のなかでは、だれにでもできる単純な作業をくり返す仕事のことを「マックジョブ」と呼んでいます。毎日おなじことをロボットのようにくり返す仕事で、お給料も少なく、自分のアイデアを生かすこともできません。

すてきな個性を持っているのに、社会のルールのせいで苦しい思いをしてしまう。これはとても悲しいことですよね。

3. 「恐竜のしっぽ」で一番になろう

「じゃあ、お勉強が苦手な人はずっとつらいままなの?」——心配しなくて大丈夫。この本には、そこから抜け出す方法がちゃんと書かれています。

恐竜のしっぽって、なに?

「ロングテール(長いしっぽ)」という考え方をしょうかいします。

世の中のすべての商品を、売れている順に恐竜の形にならべてみます。すると、みんなが知っている大人気のもの(頭の部分)はほんの少ししかありません。その後ろには、あまり知られていないマニアックなものが「長ーいしっぽ」のようにずーっと続いています。

私たちが目指すのは、頭の部分ではありません。そこは一部の天才しか勝てない場所です。そうではなく、長いしっぽの中にある小さな世界で一番になることを目指すのです。

クラスの「昆虫博士」になろう

学校で一番足が速い人になるのは、むずかしいかもしれません。

でも「世界のめずらしいカブトムシのことなら、クラスの誰よりもくわしい!」という状態なら、作れそうな気がしませんか?

そして今はインターネットがあります。世界中にいる「カブトムシが大好きな人たち」に向けて発信すれば、あなたは立派な「昆虫の先生」として活躍できるのです。

恐竜の長いしっぽの先に立つ子どものイラスト

4. どうやって「自分の武器」を見つけるの?

「でも、発信するような才能なんてないよ」と思うかもしれません。そんなときは、自分が「大好きなこと」を探してみてください。

実は人間の脳は、「自分が得意で、ほかの人よりうまくできること」を自然と好きになるようにできているのです。

だから、時間を忘れて夢中になってしまうことは、あなたの生まれつきの才能がかくれている最高のヒントなのです。「何が得意か」ではなく「何をしているときが楽しいか」から探すほうが、ずっと見つけやすいですよ。

5. 【体験談】この本を読んで、私はこう変わりました

ここからは、実際にこの本を読んだ私自身の話をさせてください。

読もうと思ったきっかけ

正直に言うと、いまの世の中は生きづらいな、と感じていました。

なにかうまくやっていくためのヒントが得られるかもしれない。そう思って手に取ったのが、この本でした。

一番うれしかったのは「別の道」を教えてくれたこと

「才能の7割は遺伝です」とだけ言われたら、ふつうは突き放された気持ちになりますよね。

でもこの本がよかったのは、そこで終わらずにちゃんと別の道を示してくれたところでした。自分の好きな場所を選んで、そこでニッチな発信をしていけばいい——この提案があるおかげで、「遺伝で決まっている」という話が絶望ではなく、戦い方を選び直すための材料として読めました。

同じことを言っていても、代わりの案があるかないかで、受け取り方はまったく違うのだなと感じます。

読んだあとに始めたこと(まだ途中です)

読み終わってから、自分の好きなもの・得意なものを、あらためて探し始めました。

ただ、正直に書きます。まだ「これだ!」というものは見つかっていません。

本を読んだ次の日から人生が変わる、なんてことは起きませんでした。

それでも、前とはっきり変わったことがひとつあります。「自分には何もない」と決めつけて止まっていた状態から、「まだ見つかっていないだけかもしれない」と思って探し続ける状態になったことです。

小さな違いに見えるかもしれませんが、動き出せるか動き出せないかを分ける、大きな差だと感じています。

ランタンを持って道を探す人のイラスト

6. この本をおすすめしたい人

私がとくに読んでほしいのは、自分に自信が持てなくて、動き出せずにいる人です。

「自分には能力がないから」という理由で止まってしまっている場合、この本はその思い込みそのものを、いちど崩してくれます。

能力の問題ではなくて、戦う場所の問題かもしれない。そう思えるようになれば、最初の一歩はぐっと踏み出しやすくなるはずです。この本が、そのきっかけになってくれたらうれしいです。

反対に、「努力はかならず報われる」という考えを大切にしていて、それをゆさぶられたくない人には、ちょっとつらい本かもしれません。

7. まとめ:自分だけの輝ける場所をさがしに行こう

  • 才能の約7割は生まれつき(遺伝)で決まっている
  • だから、向いていないことはがんばらなくていい
  • 世界は「お勉強の力」ばかり評価するので、得意なことが褒められないことがある
  • ねらうのは、恐竜の頭ではなく「長いしっぽ」の中の小さな一番
  • 大好きなことは、才能がかくれているサイン
  • インターネットを使えば、自分だけの居場所が作れる

もし今、「自分はダメだな」と落ち込んでいるとしたら、それはただ戦う場所がちがうだけかもしれません。

あなたには、あなたにしかない大好きなことが必ずあります。無理して誰かになろうとせず、大好きなことをトコトン楽しんで、それを世界に発信してみてください。その小さな勇気が、残酷な世界を「最高の遊び場」に変える、たったひとつの魔法になるはずですよ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。この記事が、あなたの才能を見つける「秘密の地図」になればうれしいです。

よくある質問

Q
読むと落ち込みませんか?
A

むしろ心がスッと軽くなります。「努力でどうにもならないことは、あきらめていいんだよ」と科学の根拠つきで教えてくれるので、自分を責めていた人ほど「このままでいいんだ」と安心できる内容です。

Q
むずかしい本ですか?
A

むずかしい言葉にはちゃんと説明がついているので、はじめての人でも大丈夫です。「恐竜のしっぽ」のように、イメージしやすい例えで書かれているので、スラスラ読めます。

Q
読むと何が手に入りますか?
A

苦手なことを手放す勇気と、自分だけの居場所を作るための考え方です。精神論ではなく、とても現実的な内容になっています。

Q
子どもが読んでも大丈夫ですか?
A

本そのものは大人向けに書かれていますが、考え方自体は子どもにも役立ちます。「苦手なことは無理しなくていい」「好きなことを深めよう」というメッセージは、進路や習い事に悩むお子さんにも伝えやすい内容です。

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