【要約】『仕事も人間関係もうまくいく放っておく力』もっとドライでいい理由

※本ページはプロモーションが含まれています

放っておく力、心が軽くなる5つの極意、というタイトル画像。男の子が、不安・期待・SNS・平均と書かれたからまった糸を、大きなハサミで切って笑っている 人間関係・心理学

 毎日、学校や習い事、友達との関係で忙しい君へ。

「あれもやらなきゃ」「この前言われたことが気になる」「将来がちょっと不安だな」—そんな風に、頭の中でたくさんのモヤモヤを抱えていませんか?

 現代の私たちは、情報が多すぎる上に、人間関係もしがらみでいっぱい。頑張りすぎて心が疲れてしまう人がとても多いんです。今回ご紹介するのは、禅のお寺の住職で、庭園デザイナーでもある枡野俊明(ますの しゅんみょう)さんの『仕事も人間関係もうまくいく 放っておく力』。そんな君の心を軽やかにしてくれる、禅の考え方にもとづいた習慣を教えてくれる本です。

 「放っておく」と聞くと、「無責任」なことのように感じるかもしれませんが、そうではありません。この本が教える「放っておく力」とは、自分でどうにもできないこと(例えば、過去の失敗や他人の考え)に、大切なエネルギーをムダに使うのをやめて、今、目の前にある本当に大事なことに集中するための、心の使い方なんです。

 この考え方を身につければ、人間関係に振り回されにくくなり、毎日を少しずつ快適に過ごせるようになります。さあ、一緒に「放っておく力」の秘密を学んでいきましょう!

  1. この本ってどんな本?
  2. 1. なぜ私たちは疲れてしまうの?「放っておく力」の大きなメリット
    1. 私たちがエネルギーをムダにしているワケ
    2. 放っておくことのメリットとデメリット(勘違い)
  3. 2. 心が軽くなる!人間関係を「ドライ」にするコツ
    1. 全てを理解してほしいという願いを「放っておく」
    2. 「苦手な人」とは物理的な距離を!
  4. 3. 不安と後悔を消す!人生を前に進める心の使い方
    1. 心配事は「わからなかったら考えない」と放っておく
    2. 過去の後悔は「検証」に変えて放っておく
    3. 夜の決断は信用しない!
  5. 4. 人生を安定させる「期待とご縁」の放っておき方
    1. 期待しすぎを「放っておく」と心が安定する
    2. ご縁がなかったら「諦める」と放っておく
  6. 5. 「世間のノイズ」から自分を守る習慣
    1. 情報の「暴飲暴食」を放っておく
    2. 平均値や世間の目は「気にしたら負け」と放っておく
    3. 没頭できるものに夢中になって放っておく
  7. 6. 実際に読んでみた私の体験談
    1. 読んだきっかけ:放っておいて、本当にうまくいくの?
    2. いちばん納得したこと:どうにもならないことにエネルギーを使うと疲れる
    3. 難しいと感じたこと:「去る者は追わず、来る者は拒まず」
    4. 読んだあとにやったこと:高すぎる期待をしないようにした
    5. この本をおすすめしたい人
  8. 7. まとめ:「放っておく力」で、心を軽くして生きよう

この本ってどんな本?

本の名前仕事も人間関係もうまくいく 放っておく力 もっと「ドライ」でいい、99の理由
書いた人枡野俊明(ますの しゅんみょう)/曹洞宗 建功寺 住職・庭園デザイナー
出版社三笠書房(知的生きかた文庫、2021年)
どんな話?「いちいち気にしない」「反応しない」「関わらない」。どうにもならないことを上手に放っておいて、仕事や人間関係を快適にするための99のヒントを、禅の考え方から紹介する本
こんな人に人間関係に疲れている人/終わったことや先のことを、ついクヨクヨ考えてしまう人

著者の枡野さんは、『心配事の9割は起こらない』などのベストセラーでも知られる禅僧です。1つ1つの話が短くまとまっている文庫本なので、気になるところから少しずつ読めます。


1. なぜ私たちは疲れてしまうの?「放っておく力」の大きなメリット

私たちがエネルギーをムダにしているワケ

 私たちは普段、自分ではどうにもできないことに、たくさんのエネルギー(力)をムダに使ってしまいがちです。

例えば、

  • 過去の後悔: 「あの時、なんであんなことを言っちゃったんだろう…」と、終わったことをいつまでもクヨクヨ引きずること。
  • 未来の心配: まだ起きてもいない先のことを、あれこれと不安に思って悩むこと。
  • 他人を変える努力: 友達や家族、先生の考え方や行動を、無理やり変えようと頑張ること。

これらは全て、私たちがいくら頑張っても、自分でコントロールできないことなんです。他人を変えることはできませんし、過去に戻ることもできません。

【水道の蛇口】

 私たちが使えるエネルギーは、お家にある水道の蛇口から出る水の量と同じだと思ってください。

もし、目の前のコップに水を注ぐだけでなく、過去(終わったこと)と未来(まだ来ないこと)という、二つの大きな穴が開いたバケツにも水を注ぎ続けていたらどうなるでしょう?

肝心な目の前のコップ(今やるべき宿題や遊び)には、水がほとんど残らなくなってしまいますよね。

「放っておく力」は、この過去と未来という穴が開いたバケツへの水の供給をストップする力なんです。そうすれば、頭や心がスッキリして、大切な「今」に集中できるエネルギーがたっぷり残ります。

放っておくことのメリットとデメリット(勘違い)

 「放っておく」というと、「やるべきことを途中でやめる」「放置する」といった無責任なイメージを持つ人もいるかもしれません。

しかし、現代は情報が多すぎたり、人間関係が複雑になりすぎたりしていて、全てにきめ細かく対応するのは不可能な時代です。だからこそ、どうでもいいことを「放っておく」勇気が必要なのです。

メリットデメリット(勘違い)
1. 頭と心がスッキリする:ムダな心配が減る。無責任になると思われる。
2. 人生が快適になる:煩わしい出来事を最小限に抑えられる。大切なことまで放り投げてしまうのではないか。
3. 大事なことに集中できる:目先のやるべきことに全力を注げる。人間関係がドライになりすぎるのではないか。

2. 心が軽くなる!人間関係を「ドライ」にするコツ

全てを理解してほしいという願いを「放っておく」

 友達や家族に「自分のことを全部わかってほしい!」と思う気持ちはわかります。特にSNSで自分の生活を細かく発信したがる人も増えています。

でも、著者は、自分のことを100%全て理解してくれる人なんて、この世に一人もいませんと、はっきり言っています。

 考えてみてください。一番身近な家族でさえ、性格も好みも価値観もみんなバラバラです。100%分かり合おうとすればするほど、無理が生じて、かえってケンカ(不和)の原因になってしまうのです。

 人間関係は、100点満点を目指す必要はありません。

友達や家族と、半分(5割)も分かり合えれば、もう十分すごいことです。半分どころか、4割や3割でも、立派な関係だと心得るべきです。

 理解できない部分があっても、無理に相手を変えようとしたり、自分を無理に合わせようとしたりせず、「放っておけばよい」のです。それが、夫婦円満や友達との仲良し関係を長続きさせる秘訣だと、この本は教えてくれています。

「苦手な人」とは物理的な距離を!

 誰にでも、なんだか苦手だな、イライラするな、と感じる人がいるでしょう。ネガティブなことを言ってくる人や、こちらの都合を考えずにムチャなことを頼んでくる人。

苦手な人に腹が立っても、あなたは彼らに注意をしたり、考え方を変えさせようとしてはいけません。なぜなら、他人を変えることはできないからです。注意しても、ただ恨まれるだけで終わることが多いのです。

だから、苦手な人に対してできる唯一のことは、「物理的な距離」を取ることです。

 もし、職場やクラスのように離れられない場合は、「この人は仕事(勉強)をうまく進めるためだけの相手だ」と割り切って考えるしかありません。苦手な人が近くにいると、変に意識してしまい、自分のやるべきことに集中できなくなる(エネルギーを奪われる)からです。


苦手な人とはムリに付き合わない、というイラスト。愚痴や不満を言う雲のキャラクターから離れて、男の子が光るバリアの中で耳をふさぎ、にこにこしている

3. 不安と後悔を消す!人生を前に進める心の使い方

心配事は「わからなかったら考えない」と放っておく

 私たちは将来に対する不安をたくさん抱えています。でも、考えてもどうにもならないことを、あれこれと心配しても意味はありません。

当たり前のことですが、未来は予測不可能なものです。どれだけ時間をかけて詳しく調べても、未来を完全に予測することは誰にもできません。

不安を考えても答えが出ないなら、もういっそ「考えない」と決めてしまうことが大事です。

そして、その不安を消すための唯一の方法は、「今、目先のことに集中し、全力を注ぐこと」です。

 なぜなら、あなたが今頑張って行動すれば、心配していたはずの未来自体が、良い方向に変わる可能性があるからです。不安を考えるエネルギーを、今やるべき宿題や練習に使うことが、一番の未来対策なのです。

過去の後悔は「検証」に変えて放っておく

 「あの時、ああしておけばよかった」という過去の後悔も、私たちのエネルギーを奪います。過去のことは、いくら後悔しても取り消せません。

そこで、この本は、後悔を「検証(けんしょう)」に変えることを勧めています。

検証とは、失敗をただの失敗で終わらせず、「何が原因で失敗したんだろう?」「プロセスを見直してみよう」と、理由を調べて分析することです。

  ゲームをプレイしたことがあるなら、「経験値(XP)」を知っていますよね?

後悔から検証へと思考を切り替えた瞬間、失敗した過去の出来事は、「未来に失敗しないための経験値」に変わります。経験値が上がれば、次のチャレンジで成功する確率が上がります。後悔を検証に変えることは、RPGでレベルアップするのと同じくらい大切なことなのです。

夜の決断は信用しない!

 「夜に考えると、なんだか急に不安になって、大きな決断をしてしまう」という経験はありませんか?

これは、夜になると私たちの心がネガティブになりがちだからです。疲労が溜まっている時や、心がマイナスに傾いている時は、大事な判断や決断をしてはいけません。

 私たちは朝起きてから夜寝るまでに、たくさんの小さな決断をしています(何を着よう、何をしよう、どの道を通ろうなど)。心理学では、これを繰り返すことで脳が疲れてしまい、判断の質が落ちることを「意思決定疲労(いしけっていひろう)」と言います。

 夜は疲れていて、気持ちもネガティブになりがちです。そんなときの決断は、あとで後悔することも少なくありません。夜に不安が浮かんできても、「とりあえず一旦保留!」にして、よく眠りましょう。判断は、心身が充電された翌朝に行うようにしましょう。


夜は月の下で不安だ、もうやめたいと落ちこむ男の子に大きなバツ印、朝は太陽の下で明日考えよう!と元気に跳ねる男の子

4. 人生を安定させる「期待とご縁」の放っておき方

期待しすぎを「放っておく」と心が安定する

 私たちは、他人に「こうしてほしい」と期待したり、自分の人生に「絶対にうまくいくはずだ」と高い期待を抱きがちです。

しかし、高すぎる期待は、現実とのギャップを生み、大きな失望やストレスの原因になります。

 友達が「あの映画、絶対面白いよ!」とすごい期待を込めて勧めてきたとします。実際に見てみたら「まぁ、普通だった」と感じた時、なんだか損した気分になりませんか?

期待が大きすぎると、普通の結果でも不満に感じてしまいます。

だからこそ、誰かや何かに大きな期待をかけすぎるのをやめ、「期待せず、うまくいけばラッキー!」くらいに構えていた方が、気が楽なのです。もし期待以上の成果が出れば、喜びも倍増します。

ご縁がなかったら「諦める」と放っておく

 人生で起こる出来事(誰と出会うか、どんな仕事をするか)のほとんどは、私たちの力でコントロールできない「ご縁」で決まっています。

あなたが何かを望んでもうまくいかなかった場合、それは「縁がなかった」だけだとスパッと割り切ることが大切です。

 例えば、どうしても入りたかった学校に入れなかったり、仲の良かった友達が転校してしまったり、別れてしまったり。こんな時は辛いですが、「縁がなかったんだな」と考えて見送るしかありません。

 去る者は追いかけず、来る者は拒まない。無理に引き止めても、その人はまた離れていってしまうでしょう。縁は、あなたの人生をより良い方向に導くために、偶然の巡り合わせで起こっていると信じて、素直にその流れに従ってみましょう。

5. 「世間のノイズ」から自分を守る習慣

情報の「暴飲暴食」を放っておく

 今の時代、私たちはスマートフォンを開くと、見たくもない情報や、自分に関係のない情報が洪水のように流れてきます。これが「情報の暴飲暴食」です。

ほとんどの情報は、あなたの人生を良くすることには関係ありません。それなのに、私たちはそれにいちいち反応し、大切な時間とエネルギーをムダに消費しています。

だから、意識的に情報から距離を取ることが必要です。

  • デジタルデトックス: 定期的にスマホやパソコンから離れる時間を作り、脳と心を休ませましょう。
  • 通知オフ: 必要のない情報源からの通知はオフにして、情報が入ってくる「入り口」を自分で選びましょう。

平均値や世間の目は「気にしたら負け」と放っておく

 テレビやインターネットでは、様々な「平均値」が発表されています。「平均でこれくらいの年収が必要です」「平均でこのくらいの年齢で結婚します」など。

しかし、平均値というのは、あくまで「ただの平均」に過ぎません。他人並み以上に生きることを目標にするのは、とてもむなしい生き方です。

  世間の平均や他人のキラキラした生活を気にしたら負けです。

比べるべき相手がいるとすれば、それは「昨日までの自分」だけです。昨日できなかったことが今日できるようになった、という小さな成長に喜びを見いだし、自分なりの生き方を貫いた方が、よほど自由で楽しい人生を送れます。

没頭できるものに夢中になって放っておく

 「どうにもSNSが気になって放っておけない」「友達にいちいち連絡してしまう」という人は、もしかしたら暇すぎるのかもしれません。

人間は、心の中に「何かに夢中になりたい!」という欲求を持っています。没頭するものがないと、恋人に依存したり、周りのことが気になったりしてしまいます。

 逆に、自分の仕事や趣味に没頭している人は、どうでもいい連絡はしませんし、SNSも気になりません。何か一つのことに集中すれば、周りの情報が自然とシャットアウトされるからです。

あなたが熱中できるものを見つけ、それに思い切り夢中になること。それこそが、周りのノイズを気にせず、自分の人生に集中するための最高の「放っておく力」なのです。


没頭してノイズをシャットアウト、というイラスト。ヘッドホンをつけた男の子がブロック遊びに夢中になり、うるさい、SNSなどのノイズが周りのバリアにはね返されている

6. 実際に読んでみた私の体験談

読んだきっかけ:放っておいて、本当にうまくいくの?

「放っておく力」って何だろう? そして、放っておいて本当にうまくいくの? そんな2つの疑問があり、この本がそれをどう解決しているのかが気になって、読んでみました。

いちばん納得したこと:どうにもならないことにエネルギーを使うと疲れる

「過去の後悔」「未来の心配」「他人を変える努力」。こうした自分ではどうにもならないことにエネルギーを使うと疲れてしまう、という話は、とてもよく分かります。

特に、他人を変えることはできないというのは、本当にそのとおりだと納得しました。

難しいと感じたこと:「去る者は追わず、来る者は拒まず」

一方で、「去る者は追わず、来る者は拒まず」は、なかなか難しいと感じました。

大切な人が離れていけば追いかけたくなりますし、嫌な人が近づいてくれば拒みたくなります。すべての人にこれを当てはめるのは、無理があるのではないかと思います。

読んだあとにやったこと:高すぎる期待をしないようにした

読んだあと、高すぎる期待はしないようにしました。期待が高いと、実際の結果がそれより下だったとき、残念な気持ちになってしまうからです。

すると、相手が少しできただけでも褒めてあげられるようになり、周りとの関係が良くなった気がします。

この本をおすすめしたい人

この「放っておく」考え方は、まじめな人にこそ読んでほしいと思います。

まじめな人は、「物事はこうでないといけない」と、きっちりしたいと考えがちで、息が詰まってしまうことがあります。それが長く続くと疲れてしまいますし、周りとの関係も良い方向に向かいにくくなります。この本を読んで、少し肩の力を抜くことを試してみてはどうでしょうか? 意外と、今までうまくいかなかったことがスムーズに進むかもしれませんよ。

7. まとめ:「放っておく力」で、心を軽くして生きよう

 あなたは今、「どうにもならないこと」に、どれほどの時間と心を奪われていたか気づいたはずです。

この本『仕事も人間関係もうまくいく 放っておく力』は、自分でコントロールできないことをきっぱりと「放っておく」という、究極の心の整理術を教えてくれました。

最後に、大切な「放っておく力」の極意をもう一度思い出しましょう:

  1. ドライに考える:他人には3割わかってもらえればOK!
  2. 自分の選択を正解にする:迷わない。選んだ道を自分で正解にすればいい。
  3. ご縁に素直に従う:去る者は追わず、縁がなかったら諦める。
  4. 心配事は考えない:不安を消すには「今」に集中し、未来を書き換える。
  5. 落としどころを見つける:完璧なものはない。8割で満足する。

 世の中は複雑で、これからも私たちを振り回そうとしてくるでしょう。でも、「放っておく力」を身につけたあなたは、もう大丈夫です。心は乱れず、目の前のやるべきことに淡々と集中できます。

 この本は、ムダな競争や心配ごとから少し距離を置き、毎日を快適に過ごすためのヒントをたくさん教えてくれます。さあ、あなたもこの本を手に取って、軽やかな毎日への一歩をふみ出してみませんか?

Q
「放っておく」と、冷たい人だと思われませんか?
A

この本の「放っておく」は、相手を無視することではありません。自分ではどうにもできないことに心をすり減らすのをやめて、目の前の大事なことに力を使う、という考え方です。いちいち反応しないことで、かえって人間関係が穏やかになることもあります。

Q
禅やお寺の知識がなくても読めますか?
A

はい、読めます。禅の考え方がもとになっていますが、仕事や人間関係、情報との付き合い方など、身近な場面にそって説明されています。1つ1つの話が短いので、気になるところから読むこともできます。

Q
同じ著者の本で、あわせて読むならどれがいいですか?
A

同じ枡野俊明さんの『心配事の9割は起こらない』もおすすめです。不安や心配ごととの付き合い方を、禅の考え方からやさしく教えてくれます。

コメント