「早起きが続かない」「ダイエットはいつも三日坊主」「英語の勉強を始めても途中で挫折してしまう」—あなたも今、こんな悩みを抱えていませんか?
もしそうだとしても、落ち込む必要は全くありません。「意志が弱いからだ」「やる気がないからだ」なんて、自分を責めるのは今日でやめましょう。
なぜなら、あなたが習慣を続けられない原因は、生まれ持った能力や性格のせいではなく、ただ「習慣の正しい作り方」を知らないだけだからです。
この本(吉井雅之さんの『習慣が10割』)の著者である吉井先生は、これまでに5万人以上もの人々の習慣形成をサポートし、ダメだった人をトップセールスマンに変えたり、夫婦関係を円満にしたりと、数えきれないほどの人生を好転させてきました。
この記事を読めば、あなたの人生を100%決めている「習慣」という最強のスキルを、誰でも身につけられる脳科学に基づいた再現性の高い方法が分かります。さあ、もう挫折するのをやめて、理想の自分を「習慣」でガチッと固めてしまいましょう!
この本ってどんな本?
| 本の名前 | 習慣が10割 |
|---|---|
| 書いた人 | 吉井雅之(よしい まさし) |
| 出版社 | すばる舎(2018年12月) |
| どんな話? | 続かないのは意志が弱いからではなく、脳が「楽しい」を求めるから。脳の仕組みを利用して、頑張らなくても続く習慣を作る方法の本 |
| こんな人に | 何度も三日坊主で終わってしまう人/自分は意志が弱いと思っている人 |
著者の吉井さんは、もともとマイナス思考で「もうダメだ」と諦めていた人でした。そこから「習慣がすべてを決めている」という言葉に出会い、ガソリンスタンドのアルバイトからやり直します。いまでは5万人以上の習慣づくりに関わってきた専門家です。この経歴そのものが、本の主張の説得力になっています。
1. 人生は「習慣が10割」!なぜ良い習慣は続かないのか?
習慣こそがあなたの人生を決めている理由
この本はタイトル通り、僕たちの人生は「習慣が10割」だと断言しています。
習慣とは、私たちが無意識に何気なくやってしまうことです。例えば、毎日歯を磨くことや、靴を履くときにいつも右足から履くといった、何も考えず体が勝手にやっていること全部が習慣です。
そして、今のあなたの能力も、性格も、すべて過去の言動や思考の習慣が積み重なってできた姿なんだ。
- 能力の差: 勉強ができる人とできない人の差は、生まれつきの地頭の差ではなく、勉強する習慣があるかどうかの差です。
- 性格の差: ネガティブな性格も、生まれつきではなく、普段から悲観的(ひかんてき)に考える習慣がついてしまっただけなんだ。
習慣は、私たちが何千、何万回と繰り返すうちに、無意識の深い部分(潜在意識)に刷り込まれ、やがてその人の「本性」となります。だからこそ、どんな習慣を身につけるかが、僕たちの人生のすべてを決めるんだね。
習慣化できないのは「楽しい」を知らないから
では、なぜ僕たちは「英語の勉強」や「筋トレ」のような正しい習慣を続けられないんだろう?
その最大の原因は、僕たちの脳が「正しいこと」より「楽しいこと」を優先する、という単純な仕組みにあります。
人間は、食後のデザートを食べるのは続けられても、辛い筋トレは続かないよね。なぜなら、脳は楽しい(快)と感じるものには自ら近づいていき(接近反応)、辛い(不快)と感じるものからは遠ざかろう(回避反応)とする特徴があるからです。
僕たちの脳の中には、「扁桃核(へんとうかく)」という、食べ物の好き嫌いを決めるシェフみたいな場所があると思ってください。
このシェフは、あなたに「これは美味しい(楽しい)から、もっと食べよう!」と進めるもの(スマホゲームや甘いもの)には、何度も手を出すように指示します。逆に、「これは苦いし辛い(不快)!」と感じたもの(早起きや筋トレ)からは、勝手に遠ざかるように指示を出してしまうんだね。
いくら頭で「勉強するのが正しいことだ」と分かっていても、脳は「正しさ」だけでは動いてくれません。短期的に根性で乗り切れても、ワクワクする感情がないと、脳はすぐに回避反応を起こしてしまうのです。
習慣化の鍵は「意志より仕組み」
僕たちが習慣化を失敗させるもう一つの大きな原因は、「自分の強い意志や熱意に頼りすぎる」ことです。
この本では、強い意志や熱意は「ぶっちゃけただの幻想であって、必ず冷めてしまうもの」だと断言しています。
習慣化が上手な人は、強い意志を持つ人ではありません。彼らは、「よし、やるぞ!」と気合を入れなくても、自然と正しい習慣を継続してしまう「仕組み作り」が上手な人たちなんです。
だから、「自分は意志が弱いから」と落ち込むのは見当違いです。僕たちがすべきは、正しいことを無理に続けることではなく、正しいことを楽しめるように工夫し、「仕組み」を作ることなんだね。
2. 脳をだます!「苦痛」を「ワクワク」に変える習慣化テクニック
では、どうすれば僕たちの単純で欲深い脳をだまし、「苦痛」な習慣を「楽しい」習慣に変えられるのでしょうか?
この本では、再現性が高く、誰でも使える具体的な4つのステップを紹介しています。
テクニック① 完璧主義は絶対NG!「恥ずかしいほど小さく」始める
習慣を始める際に絶対にやってはいけないことは、「完璧を目指すこと」です。完璧を目指すと、少しでもできない日があるとすぐに嫌になり、挫折の大きな原因になります。
目標は、「恥ずかしくて人には言えないぐらい低いハードル」から始めるのが成功のコツです。
| 習慣化したいこと | 完璧主義な目標(NG) | ハードルを下げた目標(OK) |
|---|---|---|
| 日記 | 毎日1ページびっしり書く | 毎日1行だけ書く |
| 筋トレ | 毎日腹筋30回、腕立て30回 | 腹筋1回だけでOK |
| ランニング | 毎日30分走る | ランニングシューズを履いて家の外に出るだけでOK |
なぜこんなに低くするのかというと、これも脳をだますためです。僕たちの脳は、目標が達成できた時に「快楽」を感じるようにできています。
絶対超えられる簡単な目標を設定しておけば、毎日簡単に「達成できた!」という快楽を感じることができます。この「自分はできるんだ」という小さな成功体験(達成感)の積み重ねが、次の習慣へ進む「自己効力感(じここうりょくかん)」を生み出し、大きな習慣を身につける土台になります。
テクニック② 欲望を明確にせよ!「ご褒美」を設定する
僕たちの欲深い脳みそは、快楽や欲望と繋がっていないことは、コツコツと継続することができません。
だから、習慣化したい行動をすることで、自分のどんな欲望が満たされるのかを、生々しい話でもいいので、具体的に言葉にしてみましょう。
【短期的な「楽しい」を用意する】
長期的な目標(将来モテたい、ドヤ顔したい)だけでなく、短期的な楽しいご褒美を用意してあげることも効果的です。
例えば、筋トレ後に「最高に美味しいプロテインを用意する」とか、勉強の後に「お気に入りのカフェに行く」と決めておくなど、脳が「この作業を終えると楽しいご褒美がもらえるぞ!」と認識するように自分で設計してあげるのです。
この「小さな達成感を積み上げる」という考え方は、ゲームによく似ています。
やることを紙に書き出して、ひとつ終わるたびにチェックを入れていく。それだけでも、クリアしたステージが増えていくような感覚になります。「今日もできた」という印が目に見えて増えると、脳はそれを「ごほうび」として受け取ってくれます。
テクニック①の「恥ずかしいほど小さく始める」と組み合わせると、この効果はさらに強くなります。ハードルが低ければ、毎日かならずチェックが増えるからです。

3. 強い意志に頼らない!挫折を防ぐ「仕組み」と「積立投資」の秘密
意志は幻想!「いつ・どこでやるか」を固定する
習慣化を成功させるためには、意志の力に頼らず、「仕組み化」することが不可欠です。
僕たちの脳は、何か新しい行動に移るときに「いつ、どこでやろうかな?」と考えるだけで、もうすでに面倒くさくなってしまう、半端じゃない怠け者なんです。
だから、思考停止で自動的に行動が始まるよう、時間と場所を固定してあげましょう。
例えば、著者のように「お風呂に入った後から寝る前まで」という時間、「自分の部屋の仕事机」という場所で副業の作業をすると固定する。
こうすることで、お風呂から上がったら、もう何も考えずに仕事机に座るのがルーティンになります。その場所に座った時点で、すでに習慣化の勝利は確定しているんだね。習慣化したい行動があれば、「いつ、どこでやるか」を考える必要がないくらい、完全に固定することが、最も簡単で強力な仕組み化です。
挫折に勝つ「誰かのために」を意識する力
習慣を長く継続していくために、長期的なモチベーションを保つことも大切だよね。
モチベーションが低下し、挫折しそうになったときに思い出してほしいのが、「誰を喜ばせたいか」を考えることです。
もちろん、自分のため(痩せてカッコよくなりたい)に頑張るのも大切だけど、自分以外の誰か(家族、恋人、大切な仲間)の喜びのために頑張る方が、人には何倍も大きな力が生まれるんだ。
もしあなたがRPGの主人公で、魔王に大切な家族をさらわれたら、絶対に魔王を倒さなきゃ!と思うよね。でも、魔王を倒す目的が「自分の経験値を上げるため」や「自分の身を守るため」だけだったら、そこまで必死にはなれないはず。
誰かの喜びのためという動機は、大きなモチベーションになり、「限界を越えて頑張り続ける力」を生み出してくれます。
習慣化の成果は「指数関数グラフ」で考える
僕たちが習慣化を途中でやめてしまう理由の一つに、「成果が見えない不安」があります。毎日コツコツ頑張っていても、本当に効果があるのか不安になるよね。
そんな時は、「指数関数グラフ」をイメージしてほしいと著者は言います。
指数関数グラフは、最初はずっと地面を這うように成果が低く停滞しているように見えます。でも、ある時点(ブレークスルー)を超えると、とんでもない勢いで急に伸び始める形をしています。
習慣化の成果もこれと同じです。最初のうちは全く変化がなく、「本当に意味があるのかな?」と不安になるかもしれません。しかし、それはあなたの努力が「地を這う期間」に蓄積されているだけで、成果が出始めたら、もう止まらなくなり、やがて人生に大きな成果をもたらしてくれるはずです。
だから、すぐに成果が出なくても焦らず、「今は地を這う期間だ」と考えて、目の前の小さな習慣をコツコツと続けていくことが大切なんだね。
【テーマ別】貯金がみるみる貯まる3つの口座戦略
仕事や貯金といったテーマ別の習慣作りにも、この本は具体的なテクニックを教えてくれています。
もしあなたが「無駄遣いをしてしまう」「お金が貯まらない」と悩んでいるなら、「何のために貯めるのか」という意味づけをハッキリさせることが大切です。
貯金に名前を付けて、3つの口座を作りましょう。
- 普通貯金: 毎月の給料が振り込まれる、日常使いの口座。
- 目的貯金: 家族旅行や車を買うなど、具体的な目的のために計画的に貯める口座。
- 賢者の貯金: 一生下ろさないつもりで、毎月給与の1割など金額を決めてコツコツと貯めていく口座。これが将来の大きな資産になります。
お金が余ったら貯金しようという漠然とした考えではお金は貯まりません。このように口座に名前をつけて意味づけをはっきりさせることが、確実にお金を貯めるコツなんだね。

4.【体験談】この本を読んで、私が変えたこと
ここからは、実際にこの本を読んだ私の話をさせてください。
習慣にできたら、きっと強い
この本を手に取った理由は、とてもシンプルです。
習慣化は、やっぱり難しい。これは多くの人が感じていることだと思います。私もそうでした。
でも、だからこそ逆に思ったのです。もしそれができるようになったら、かなり強いのではないかと。
勉強にしても、仕事のスキルアップにしても、結局は「続けられるかどうか」で差がつきます。才能よりも、続ける力のほうが効いてくる場面は多いはずです。
その「続ける力」を身につけたい。そう思って読み始めました。
一番なるほどと思ったのは「意志ではなく仕組み」
読んでいて、いちばん納得したのはここでした。
習慣化には「仕組み」が必要だということです。
これまで私は、続かないのは気持ちの問題だと思っていました。やる気が足りない、根性が足りない、と。
でもこの本を読んで、考え方が変わりました。気持ちに頼っているうちは、気持ちが落ちた日に終わってしまう。だったら、気持ちが落ちても勝手に回る形を先に作っておけばいい。
そしてもうひとつ、最初はハードルを低くして、続けられるものから始めるという点も、その通りだと思いました。
いきなり大きな目標を立てると、できなかった日に「もうダメだ」となります。小さくしておけば、その日が来ません。続けるために、わざと小さくする。この発想は自分にはありませんでした。
正直むずかしいと思ったのは「指数関数グラフ」
いっぽうで、素直にうなずけなかったところもあります。
3章で出てきた「成果は指数関数(しすうかんすう)グラフで考えよう」という話です。
言いたいことは分かります。最初は成果が見えなくても、あるところから一気に伸びる。だから焦らず続けよう、ということですよね。
ただ、「指数関数グラフ」というものが、そもそも一般的ではありません。
数学の授業で習った記憶はあっても、それを頭の中にぱっと思い浮かべられる人が、どれくらいいるでしょうか。私は正直、イメージしにくいと感じました。
成果が見えなくて不安なときに支えてくれるはずの考え方が、その形を思い出せないせいで支えにならない。ここは、もう少し身近なたとえのほうが良かったのではないかと思います。
読んだあとに始めたこと:「何のために」をハッキリさせる
この本を読んで、実際に変えたことがあります。
習慣づくりを始める前に、「何のために習慣化するのか」という目的をハッキリさせるようにしました。
これまでは、「英語をやったほうがいいらしい」「運動したほうがいいらしい」という、ぼんやりした動機で始めていました。だから、忙しくなるとあっさり消えていきました。
目的がはっきりしていないものは、後回しにされます。当たり前のことですが、自分ではなかなか気づけませんでした。
これは、この本に出てくる「貯金に名前をつける」という話とまったく同じ考え方です。「なんとなく貯金」ではお金が貯まらないのと同じで、「なんとなく習慣」も続きません。
この本をおすすめしたい人
正直に言うと、すべての人に読んでほしいと思っています。
理由は2つあります。
ひとつは、習慣が身につくと、自分の成長を感じられるからです。昨日できなかったことが今日できる。その実感は、何よりの燃料になります。
もうひとつは、いつか「やりたいこと」が見つかったときに、それを達成できる可能性が上がるからです。
やりたいことは、ある日とつぜん現れます。そのときに「続ける力」を持っているかどうかで、たどり着けるかどうかが変わってきます。
習慣は、何かを始めるための土台です。だからこそ、早く身につけておくほど得をするのだと思います。
5. まとめ:この本を読んで、習慣の恩恵で人生を好転させよう!
習慣とは、私たちの人生そのものであり、一生を通じて利益をもたらし続けてくれる最強のスキルです。
あなたが今まで習慣化に失敗してきたのは、意志が弱いからではなく、脳の仕組みを逆手に取る方法を知らなかったからにすぎません。
この本を読んで、正しい知識を手に入れれば、あなたも今日から変わることができます。
【行動するための3つのステップ】
- 「楽しい」に変える: 習慣化したいことを、ご褒美やゲーム感覚を使って、脳が「楽しい!」と感じるように工夫する。
- 「小さく」始める: 完璧を目指さず、腹筋1回、日記1行など、恥ずかしいほど小さな目標から始め、成功体験を積み重ねる。
- 「仕組み」を作る: 意志に頼らず、いつ、どこでやるかを完全に固定し、自動的に行動できる仕組みを作る。
今が人生で一番早いタイミングです。小さな習慣を積み重ねれば、その成果はいつか指数関数的に爆発し、あなたの人生を大きく好転させるでしょう。ぜひこの本を読み、習慣の恩恵を最大限に受け取って、自分らしい人生を歩み始めてください。
- Q意志が弱い自分でも、本当に習慣化できますか?
- A
むしろ、この本は「意志の力はあてにならない」という前提で書かれています。著者は強い意志や熱意を「必ず冷めてしまうもの」と言い切っています。大事なのは頑張ることではなく、頑張らなくても続いてしまう仕組みを作ることです。
- Q三日坊主で終わってしまいます。どうすればいいですか?
- A
目標が高すぎる可能性があります。この本がすすめるのは「恥ずかしくて人には言えないくらい低いハードル」です。腹筋は1回だけ、日記は1行だけ、ランニングは靴をはいて外に出るだけ。脳は目標を達成すると快楽を感じるので、毎日かならず達成できる小ささにしておくのがコツです。
- Q「習慣が10割」って、言いすぎではないですか?
- A
たしかに強い言い方です。ただ、この本が言いたいのは「才能や性格のせいにするのをやめよう」ということです。勉強ができる人とできない人の差は、生まれつきの頭の良さではなく、勉強する習慣があるかどうか。そう考えると、変えられる余地があるという前向きな話になります。


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