「毎日なんだかうまくいかないな」「もっと勉強や運動ができるようになりたい!」
そんな風に、「今の自分を変えたい」と思っている人はたくさんいますよね。でも、「明日からがんばるぞ!」と決心しても、すぐにいつもの自分に戻ってしまって、「私って本当に意志(いし)が弱いな…」と落ち込んでしまうことはありませんか?
実は、あなたが自分を変えられないのは「意志が弱いから」ではありません。科学者たちの研究によって、誰でも簡単に自分を変えることができる「秘密の魔法」があることが分かっています。
この記事では、そんな「魔法の言葉」を使って、今日からなりたい自分になるための方法をみなさんに分かるようにやさしく謎解きしていきます。
これを読めば、苦しい我慢(がまん)なんてしなくても、毎日ワクワクしながら思い通りの自分に変身することができますよ!さあ、言葉の魔法を学ぶ冒険に出発しましょう。
t’s Not Willpower. It’s Words.
(変われないのは意志が弱いからじゃない。言葉の使い方がカギなんだ。)
1. どうして「自分を変えたい」のに変われないの?
「今日から毎日お手伝いをするぞ!」「宿題をすぐに終わらせるぞ!」と決めたのに、3日後にはやめてしまった……。そんな時、私たちは「自分の意志が弱いからだ」と思ってしまいます。でも、それは大きな勘違いなのです。
意志の力でがんばるのは大間違い!?
実は、人間の脳の仕組みから言うと、「意志の力(気合い)」に頼って自分を変えようとすると、大半の人は途中で失敗してしまうようにできています。
これはあなただけではなく、世界中のすべての人間が持っている特徴です。「意志の力では変われない」ということを、まずは認めてあげることが、自分を変えるための第一歩になります。
人生を決めるのは「自分とのナイショ話」
では、気合いの代わりに何を使えばいいのでしょうか? それが「言葉の力」です。
あなたは、自分の人生の中で「一番たくさんおしゃべりしている相手」は誰だと思いますか? お母さんでしょうか、それとも仲良しのお友達でしょうか。
実は、あなたが一番たくさんお話ししているのは「あなた自身」なのです。
「あ、今日のご飯おいしそう!」「明日のテスト嫌だな」「あの靴かっこいいな」と、私たちは声に出していなくても、頭の中でいつも自分とおしゃべりをしていますよね。これを心理学では「脳内(のうない)トーク」と呼びます。
なんと、私たちは1日に数千回から、多い人では数万回も、この脳内トークを繰り返していると言われています。そして、この「頭の中でのナイショ話」こそが、あなたの人生を決定する一番強力な魔法なのです。
2. 言葉があなたを変える!脳内トークの不思議なパワー
「頭の中で考えているだけで、本当に自分が変わるの?」と不思議に思いますよね。ここで、言葉がどれほどすごいパワーを持っているのかを説明します。
口に出すより「10倍」も速い!
言葉には、声に出して誰かとお話しする言葉のほかに、頭の中だけでつぶやく言葉(脳内トーク)があります。
実は、脳内トークは、口に出しておしゃべりするよりも「10倍以上も速いスピード」で頭の中を駆け巡っています。本を声に出して読むよりも、声に出さずに黙読(もくどく)した方が速く読めるのと同じですね。
スピードが速いということは、それだけたくさんの言葉のシャワーを自分の脳に浴びせているということになります。
言葉が「行動」と「体」を操っている
ある大学で、学生たちに「思いやりのある優しい言葉」を使って作文を書いてもらうという実験をしました。すると、そのあと学生たちは、お友達に親切にするなど「優しい行動」をたくさんとるようになったのです。逆に、「邪魔(じゃま)をする」などの悪い言葉で作文を書くと、本当に意地悪な行動をとるようになってしまいました。
さらに、「おじいちゃん・おばあちゃん」を連想させる言葉を使って作文を書いた学生は、なんと歩くスピードまでゆっくりになってしまったそうです!
このように、私たちの行動や体は、自分が使っている言葉に強く操られていることが科学的に証明されています。
脳内トークのメリットとデメリット
ここで、頭の中の言葉(脳内トーク)をポジティブに変えることで、どんな良いことがあるのか、注意点と一緒に整理しておきましょう。
| メリット(良いところ) | デメリット(注意点) | |
|---|---|---|
| 毎日の気分 | ワクワク、ドキドキするような楽しい気持ちが増え、不安やストレスがスーッと消えていきます。 | 失敗した時に「私なんてダメだ」とマイナスな脳内トークをしてしまうと、本当にダメな自分になってしまいます。 |
| 能力のアップ | 学習へのやる気(意欲)が上がり、作業のミスが減って集中力が高まります。 | 悪い言葉を使い続けると、パフォーマンス(実力)が下がってしまいます。 |
| 人間関係 | 自分の感情をコントロールできるようになるので、イライラして誰かとケンカすることが減ります。 | 「自分は正しい」という偏った言葉ばかり使っていると、周りの人の気持ちが見えなくなってしまいます。 |
3. 今日から使える!幸せを引き寄せる「魔法の言葉」5選
それでは、具体的にどんな脳内トークをすれば、なりたい自分に変われるのでしょうか? ここからは、毎日頭の中でつぶやくだけで幸せになれる、最強の「魔法の言葉」を5つ紹介します。
魔法①:なんでも「すごい!」とつぶやく
1つ目の魔法は、「すごい!」という言葉です。
毎日のお掃除や、宿題、ご飯を食べることなど、当たり前だと思っていることに対しても、あえて「こんなにお部屋をきれいにできた私、すごい!」「今日の給食を残さず食べたの、すごい!」と頭の中でつぶやいてみてください。
【脳の「ルーティン効果」ってなに?】
私たちが「すごい!」とつぶやくと、脳は勝手に「えっ、何がすごいのかな?」とその理由を一生懸命探し始めてくれます。今まで気づかなかった「楽しいところ」や「素晴らしいところ」にスポットライトを当ててくれるのです。これを「脳のルーティン効果」と呼びます。「すごい」を1日1000回つぶやけば、あなたの毎日はワクワクと感動でいっぱいになりますよ!
魔法②:「今日うまくいった5つのことは何だろう?」
2つ目の魔法は、1日の終わりに布団の中でつぶやく言葉です。
私たちは、失敗したことばかりを思い出して落ち込んでしまいがちですよね。でも、自己肯定感(じここうていかん:自分を大切に思う気持ち)が高い人は、過去の「成功した記憶」を思い出すのがとても上手です。
だから、夜寝る前に「今日うまくいった5つのことは何だろう?」と自分に質問してみてください。「おいしいお肉を食べた」「お友達にありがとうと言えた」「本を1ページ読めた」など、どんな小さなことでも構いません。これを続けると、「なんだ、私って結構すごいじゃん!」と自信が湧いてきます。
さらに、「日に日にどんどん良くなる」と付け足すと、変化が好きな脳はもっと喜んでくれますよ。
魔法③:「心は湖(みずうみ)のようなものだ」
3つ目の魔法は、誰かに悪口を言われたり、怒られたりして傷つきそうな時に使うバリアの言葉です。
お友達から嫌なことを言われたら、頭の中で「批判(ひはん)なんて、小鳥のさえずりだ」とつぶやいてみましょう。「チュンチュン鳴いてるな〜」と思うだけで、心へのダメージがなくなります。
また、「心は湖のようなものだ」とつぶやくのも効果的です。風が吹いて湖の表面が少し波立っても、湖の深い底はいつも静かで穏やかです。「今、表面だけ揺れているけど、私の心の奥底は落ち着いているよ」とイメージするだけで、鋼(はがね)のような強い心を持つことができます。
魔法④:「人から褒められたことは何だろう?」
4つ目の魔法は、自分の隠れた才能を見つける言葉です。
実は、人間は「自分のことが一番よく分かっていない」生き物です。背中を自分で見ることができないように、自分の得意なことは、自分よりも周りのお友達や家族の方がよく知っていたりします。
だから、「最近、人から褒(ほ)められたことは何だろう?」と思い返してみてください。「絵が上手だねって言われたな」「いつも優しいねって言われたな」と気づくことで、自分が本当に得意なこと(未来の可能性)を正しく知ることができます。
魔法⑤:「絶対に嫌なことは何ですか?」
最後の魔法は、将来の夢や目標が見つからない時に使う言葉です。
「やりたいことが分からない」と悩んでいる人は、逆に「絶対にやりたくないこと、嫌なことは何ですか?」と自分に質問してみてください。
「ずっと同じ場所に座っているのは嫌だ」「一人ぼっちで作業するのは嫌だ」など、嫌なことはすぐに思いつきますよね。実は、その「絶対に嫌なこと」の真逆(反対)が、あなたの本当にやりたいことなのです!
じっと座っているのが嫌なら、毎日いろんな場所にお出かけする探検家やスポーツ選手が向いているかもしれません。嫌なことをリストアップするだけで、自分の本当の夢がハッキリと見えてきます。
4. 脳がストップしちゃう!絶対言ってはいけない「3つのNGワード」
ポジティブな魔法の言葉がある一方で、頭の中でつぶやいた瞬間に脳がフリーズして(固まって)しまう、恐ろしい「NGワード」も存在します。
もし今まで使っていたら、今日からすぐに捨てるようにしましょう。
NGワード①:「分からない」
算数の問題が解けない時など、つい「もう分からない!」と思ってしまいますよね。しかし、「分からない」とつぶやいた瞬間、脳は「もう考えなくていいんだな」とお休みモードに入ってしまいます。
もし本当に答えが出ない時は、「分からない」の代わりに「いくつか他の方法(可能性)があるかもしれない」「もし分かるとしたら、どんな方法だろう?」とつぶやき直してください。脳は「分かる」ことを前提に再び動き出し、素敵な解決策をひらめいてくれます。
NGワード②:「できない」
これも、「分からない」と同じくらい強力なストップボタンです。「私にはできない」と思った瞬間に、本当にできなくなってしまいます。
うまくいく人たちは、「できない」という言葉をほとんど使いません。代わりに「私ならできるかもしれない!」「どうすればできるようになるかな?」と、できる理由を探す言葉を使います。たった数文字の違いですが、これでパフォーマンス(発揮できる力)が大きく変わります。
NGワード③:「知っている」
「あ、その話はもう知ってるよ!」と、最後までお話を聞かないことはありませんか?
実は「知っている」と思った瞬間に、脳は「もう新しいことを学ぶ必要はないな」と学習のシャッターをガラガラと閉めてしまいます。
昔、「経営(けいえい)の神様」と呼ばれた松下幸之助(まつした こうのすけ)さんというすごい大人は、自分が知っているお話でも、まるで「初めて聞くようなキラキラした態度」で最後までお話を聞いていたそうです。そうすることで、自分が見落としていた新しい大発見に気づくことができるからです。
常に「私はまだまだ知らないことがある」という謙虚(けんきょ)な気持ちを持つことが、大きく成長する最大の秘密です。
5. ケーキの誘惑にも勝てる!「サードアイ(第3の目)」の秘密
「魔法の言葉はわかったけど、やっぱりダイエット中にお菓子を食べたくなったり、イライラして怒りたくなったりするよ……」という人もいるでしょう。
そんな強敵(誘惑や怒り)に打ち勝つための、究極の必殺技をお教えします。それが「サードアイ(第3の視点)」の脳内トークです。
自分を「テレビゲームのキャラクター」のように操作する
不安な時や、誘惑(ゆうわく)に負けそうな時、私たちはどうしても「私」の目線で物事を見てしまいます。視野が狭くなると、パニックになってしまいますよね。
そこで、自分自身を天井から見下ろしているような感覚(第3者の視点)になり、自分のことを「名前」で呼んで語りかけてみてください。
例えば、あなたが「タロウくん」だとしたら、怒りそうになった時に頭の中でこうつぶやきます。
「おっ、タロウくんは今、すごくイライラしているね。でも、これは一時的なものだよ」
ダイエット中に美味しそうなケーキを見つけてしまった時は、
「タロウくんは、どうして今ケーキが食べたいの?」と自分に質問します。
不思議なことに、自分を他人のように「〇〇くん(ちゃん)」と呼ぶだけで、脳の興奮がスッと静まり、冷静に自分をコントロールできるようになるのです。
世界中で大活躍しているテニス選手も、試合中に「私」ではなく「お前なら絶対に負けない!」と自分に語りかけることで、ものすごいパワーを発揮して優勝したそうですよ。
6. まとめ:言葉の魔法で、ワクワクする未来を作ろう!
いかがでしたか? 私たちが普段、何気なく頭の中でつぶやいている「脳内トーク」が、どれほど人生に大きな影響を与えているのかが分かりましたね。
最後に、今日学んだ大切なルールをおさらいしましょう。
- 今日から実践する魔法のルール
- 自分を変えるのに「気合い(意志)」は必要ない!
- 脳内トーク(頭の中の言葉)をポジティブに変えるだけ。
- 毎日「すごい!」「今日うまくいったことは?」とつぶやこう。
- 「分からない」「できない」は絶対に使わないNGワード。
- 誘惑に負けそうな時は、自分の名前を呼んで客観視(サードアイ)する。
真面目で一生懸命な人ほど、「絶対に失敗しちゃいけない!」「真剣にやらなきゃ!」と体に力が入ってしまいます。でも、真剣になりすぎると脳が疲れて、良いアイデアが浮かばなくなってしまいます。
すごい成果を出す人たちは、どこか心に余裕があって、まるでゲームを楽しんでいるようにリラックスしています。
まずは今日、お風呂に入っている時や、布団に入った時に「今日うまくいった5つのことは何だろう?」と自分とおしゃべりするところから始めてみましょう。
あなたの頭の中の言葉が優しく、前向きなものに変わった時、あなたの現実は魔法のようにキラキラと輝き始めますよ!
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
この記事が、あなたが「今の自分」をもっと好きになり、ワクワクしながら新しい自分に変身するための「素敵な魔法の杖」になればとってもうれしいです。
あなたが自分の言葉のパワーを信じて、思いっきり自由に未来へ羽ばたいていけることを、心から応援しています!
- Q心理学や脳科学の専門知識がなくても読めますか?
- A
はい、専門用語は使わず分かりやすい例えで書かれているため、初心者でも全く問題なく読めます。
- Q特にどのような人におすすめの本ですか?
- A
自分に自信がない人や、「どうせ私には無理だ」とすぐに諦めてしまう人におすすめです。 「意志の力」に頼らず、無意識のつぶやき(脳内トーク)を変えるだけでいいので、これまで何度も挫折してきた人にこそ役立ちます。
- Qこの本を読むと、ネガティブな性格を変えられますか?
- A
はい、性格そのものを変えるのではなく「使う言葉」を変えるアプローチなので、誰でも無理なく前向きになれます。 「すごい!」「私ならできるかも!」といった言葉の習慣を身につけることで、自然と行動が変わり、結果的に自己肯定感が高まります。



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