「頑張らなくてもいい」と言われても、なんだかモヤモヤする。でも、ガムシャラに頑張り続けるのはもう疲れた—。
そんな風に感じている人に、今日一日を、そしてこれからの人生を最高にハッピーなものに変えるための「魔法の習慣」を紹介します。
今回ご紹介するのは、韓国の作家キム・ダスルさんの『人生は「気分」が10割』です。韓国で発売から3か月で10万部を超えたベストセラーで、私たちがつい見落としがちな、けれど大切な「気分」の整え方を教えてくれます。多くの人が時間管理やダイエット、勉強法には熱心に取り組むのに、「気分」を意識的に整えることにはあまり注目していません。
でも、気分が良いかどうかは、やる気や集中力、ものごとの受け止め方にまで影響します。気分が落ち込んでいると、どんな小さなトラブルも何倍にも膨らんで感じてしまうものですが、ご機嫌でいられれば、「まあいっか」と軽く流せるようになります。
この本で紹介されている習慣は、お金も才能もいりません。誰にでもできる小さな行動で、あなたの気分を穏やかに、そして前向きに変えてくれます。目に見える景色は同じでも、「心のフィルター」が変われば、世界の見え方が一変するのです。
さあ、私たち一人ひとりが自分という人生の勝者になるために、日常に取り入れるべき「気分を整える神習慣」を見ていきましょう。この先を読めば、きっとあなたも「最高の一日が一生続く」人生の土台を築きたくなるはずです。
この本ってどんな本?
| 本の名前 | 人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣 |
|---|---|
| 書いた人 | キム・ダスル(訳:岡崎暢子) |
| 出版社 | ダイヤモンド社(2024年) |
| どんな話? | 「気分」をコントロールできれば人生もうまくいく、という考えのもと、気分を整えるための習慣を106個、1つ1ページほどで紹介する本 |
| こんな人に | 毎日を上機嫌で過ごしたい人/他人に振り回されてしまう人/自分に自信が持てない人 |
韓国で発売から3か月で10万部を突破し、日本と韓国で累計20万部を超えたベストセラーです。「『クソ失礼なやつら』を人生から叩き出す」「朝起きたら、すぐにふとんを蹴っ飛ばす」など、少し刺激的な言葉で書かれた習慣が並んでいます。
1. 気分が人生を決める!私たちが「気分」を意識すべき理由
気分は人生の全てを左右する「最強のテクニック」
あなたは、朝起きた時の気分が、その日の全てを決めると聞いたら驚きますか?
気分がいい朝は、多少の嫌なことがあっても「まあ、大丈夫!」と軽く流せます。でも、気分が沈んでいると、小さな出来事でも大問題のように感じてしまい、全てが面倒になります。気分は、私たちのやる気や集中力を大きく左右するのです。
世界の見え方を変える「気分」は、まるであなたがかけているサングラスのようなものです。
- ハッピーな気分のサングラスをかけていれば、世界は明るく、鮮やかに見えます。道に石ころがあっても、それは「ちょっとした障害物」でしかありません。
- 落ち込んでいる気分のサングラスをかけていると、世界は灰色で暗く見え、石ころは「乗り越えられない壁」のように大きく感じてしまいます。
この本は、私たち自身がこのサングラスの色を「自分の習慣や考え方によってコントロールできる」と教えてくれているのです。気分を整えることは、特別な人だけができることではなく、誰にでも始められる習慣なのです。
誰よりもまず自分を信じる!「自分教」の力
気分を整える土台となるのが、「自分への信頼(自尊心)」です。
著者は、自分を信じる気持ちを「宗教」にたとえて、「〝自分教〟を信じよう」と語ります。世界には、目に見えない神や教えに希望や力を託して生きている人がたくさんいます。信じる気持ちには、それだけ人を支える大きな力があるのです。
それならば、なぜ私たちは、目の前の鏡に映っている「世界で唯一の自分自身」を信じられないことがあるのでしょうか?
情けないと感じる瞬間や、失敗して自信をなくした時でも、たった一人だけでも自分だけは自分を信じてあげる必要があるのです。まだ自信が持てなくても、「私は自分を信じている」と自分に言い聞かせながら行動するべきです。
この「自分教(自分で自分を信じる気持ち)」を人生の土台に置くこと。これが、最高の一日を続けていくための大切な習慣です。

2. 最高の一日が続くための心の土台作り
この本では、気分を整えるための習慣が、全部で106個紹介されています。ここでは、その中から特に取り入れやすいものを紹介します。
ノイズ源を排除しよう!「クソ失礼な奴ら」との距離の取り方
気分を乱す最大の原因の一つは、「クソ失礼な奴ら」つまり、他人の気持ちに配慮がない人たちです。
世の中には、こちらが我慢していると、どんどん図々しくなってくる人がいます。こうした人からきっぱりと距離を取る勇気が、自分の人生と気分を守るために必要です。
【失礼な人たちが使う言葉の例】
- 「正直に言うとさ」「ぶっちゃけなんだけど」と前置きをして、相手が傷つくことを気にせず思ったことをすぐに口にするタイプ。
- 「仲がいいから」と、慣れ慣れしい態度で冗談を言い、いつの間にか見下したような言動が混ざってくるタイプ。
- 「あなたのためを思って」と言いながら、頼んでもいないのにあれこれ口を出し、指示してくるタイプ。
言っている本人には悪気がなくても、言われた側の不快感や傷つきは消えません。彼らは、自分の言動がどれほど失礼かを自覚していないことが多いため、より厄介なのです。
【デメリット】 失礼な人に振り回されていると、自分の感情や時間が奪われ、気分が最悪になってしまいます。
【メリット】 こうした人たちとはっきり境界線(バリア)を引くことで、私たちは自分の感情と時間を大切にでき、気分を整えるための土台を守ることができます。
小さな成功体験を積む!「布団を蹴っ飛ばす」の魔法
「もっと自分に自信を持ちたい」「自分を好きになりたい」と思うなら、大きな成功を待つ必要はありません。日々のごく小さな行動から、自尊心は育っていくものなのです。
著者が勧める最も簡単な習慣の一つが、「朝起きたらすぐに布団を蹴っ飛ばす」こと(またはベッドを整えること)です。
「え、それだけ?」と思うかもしれませんが、ここには大切な意味があります。
【自尊心が満たされる仕組み】
人は、「自分との約束」を守れた時に、自尊心(自分を敬う心)が満たされるようにできています。
朝、目が覚めたらすぐに体を動かすことは、1日の中で最も簡単な「自分との約束」です。布団を蹴っ飛ばす(あるいはベッドを整える)という行動は、「今日の最初のタスク達成!」と脳に認識させ、1日の始まりのスイッチを入れます。
これはただの気合入れではなく、行動と自己評価を合理的に結びつける方法です。アメリカ海軍のウィリアム・マクレイヴン大将も、大学の卒業式のスピーチで「世界を変えたいなら、まずベッドを整えることから始めよう」と語っています。
小さなことでもきちんとやることが、やがて自分への信頼につながり、大きな変化を呼び込むのです。今日という日が、未来を変える第一歩だと気づき、小さな行動から真剣に生きる気持ちこそが、自尊心を高めてくれる鍵となります。
「素敵な環境」にこそ時間とお金を投資しよう
私たちは、自分がいる環境から想像以上に大きな影響を受けています。
例えば、集まればいつも愚痴や不満ばかり言っている仲間と付き合い続けていれば、いつの間にかあなたまで同じ空気(ネガティブな気分)に染まってしまいます。
本当に前向きに人生を進めている人たちは、そうした集まりには加わりません。なぜなら、どんな場所、どんな人に身を置くかで、自分の心と人生の流れが変わることを知っているからです。
環境を変えることは、水面に石を投げるようなものです。
- 海が見えるホテルで朝を迎えたり、品のあるパジャマを着たり、尊敬する人の本を読んだり、公園に足を運んだりといった「良い環境」は、あなたの心に良い影響を与え、それが小さな波紋のように、日々丁寧な言葉や前向きな行動にまで広がっていきます。
- そのポジティブな波紋がやがて習慣となり、人生全体に良い変化(連鎖)をもたらすのです。
つまり、気分を良くしてくれる環境に、費用や時間がかかっても投資することは、自分自身を整えるための最も大切な投資なのです。付き合う人、過ごす場所、取り入れている情報が、本当にあなたの気分を良くしてくれているかを立ち止まって考えてみましょう。

3. 人生が好転する!気分を操る魔法の習慣5選
迷ったら「1秒で決める」!自分で選ぶ覚悟を持とう
人生は結局、「やるか、やらないか」の二択の連続です。
でも私たちは、「失敗したらどうしよう」「あの人にどう思われるだろう」と頭の中でシミュレーションを重ねてしまい、結局何も決められずに時間だけが過ぎていく、という経験をしがちです。この迷いがどんどん不安を生み、動けないループにはまってしまいます。
【決断のメリット・デメリット】
| 選択肢 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 迷って決めない | 不安を一時的に先送りできる | 時間を無駄にし、自己嫌悪に陥る。経験とチャンスをダブルで失う。 |
| 1秒で決める | 自分で選んだという「確信」を持てる。迷いのストレスから解放される。 | 失敗する可能性がある。 |
重要なのは、どちらを選んでも「自分で選んだ」と腹をくくることです。
- 周囲に流されたり、プレッシャーで決めたりした選択は、たとえ結果が良くてもモヤモヤが残ります。
- しかし、自分の意思で選んだと確信していれば、途中でトラブルが起きても「これも想定内だ」と思え、不安に飲まれることが少なくなるのです。
「どちらが得か損か」と考えすぎるのではなく、「自分が納得できるか」どうかを基準に一瞬で決める。この覚悟が、ブレない自分を作り、心を強くしてくれます。
負のループを断ち切る「小さな行動」の力
「本当はやらなきゃいけないのに、スマホをいじってゴロゴロしてしまう」「何もしていないのに、やたらと疲れる」—このような「負のループ」に陥っていませんか?
何もせずにだらだら過ごしているのに、頭の中は「やらなきゃ」という焦燥感でいっぱいで、心は忙しく、無駄に疲れてしまいます。
この状態から抜け出すには、大きなことを始める必要はありません。むしろ、ものすごく小さく、誰にでもできることから始めるのが効果的です。
【負のループを断ち切る小さな行動の例】
- 毎食後にきちんと歯磨きをする。
- 腕立て伏せをたった3回だけする。
これらの小さな行動は、やるべきことを一つ達成したという感覚(達成感)を生み出し、「自分を動かすリズム」を取り戻すきっかけになります。いきなり全てを変えようとするのではなく、ほんのわずかな行動で、心に変化を生み出すことが大切です。
運を引き寄せる!言葉の魔法「結局うまくいく」
時々、自分の人生がこの先どうなるか不安になることがありますよね。そんな時こそ、心の中で、そして声に出して唱えて欲しい言葉があります。
それが、「人生は結局うまくいく」です。
深く考えすぎると視野が狭くなり、気持ちも重くなります。でも、「最終的にはきっとうまくいく」と思えていれば、リラックスした状態で物事に向き合えるようになります。
【自己暗示(アファメーション)の科学】
ポジティブな言葉を繰り返す「アファメーション(自己暗示)」は、心を前向きにする方法として知られています。
成功者も、最初からうまくいっていたわけではありません。映画やドラマの完璧なワンシーンの裏に、何百回ものNG(失敗)があるのと同じです。失敗はただの挫折ではなく、前進するための材料です。
失敗を積み重ねることは、むしろまっすぐ成功に向かっている証拠なのです。
肩の力を抜いて、「私はうまくいく」「何をやってもきっと大丈夫」と繰り返し口にしてみましょう。気持ちが前を向けば、目の前のチャンスにも気づきやすくなります。
諦めない力!うまくいかない時ほど「我慢」する
人生には、景気の悪化、裏切り、病気など、思い通りにいかないことが連続して襲ってくる時期があります。そんな時こそ、「我慢をする」という姿勢を忘れてはいけません。
ここで言う我慢とは、ただ耐え忍ぶことではありません。
【我慢の定義】 腐らず、諦めずに、何かしらの打開策をコツコツと探し続ける姿勢です。
どんなに悪い状況でも、いつか良くなると将来に希望を見いだし、今やるべきことに集中していけば、少しずつ道が開けていきます。
仕事でも人間関係でも、すぐに投げ出さずに淡々と前向きに我慢を重ねるうちに、絡まった糸が一気にほどけるような瞬間(突破口)が訪れます。この経験を重ねることで、「どんな状況でもきっと抜け出せる」という自分を信じる力がついてくるのです。
幸せは、じっと耐えて自分を貫いた先に、ひょっこり顔を出すものなのです。
最高の自信を作る「1mm成長」の習慣
自信とは、ただ湧いてくるものではなく、日々の積み重ねの中で育っていくものです。
目立った成果が出ていなくても、「昨日よりもほんの少しでも前に進んだ」という、自分だけが知っている実感。これこそが、あなたを信じる力に変わっていく確かな土台になります。
- 特別な肩書きがなくても、コツコツと積み上げた努力は、何者にも代えがたい「自信の源泉」になります。
- 努力はすぐには結果に見えなくても、どこかのタイミングで必ずあなたの味方になってくれます。
もし今、「自分には無理かも」と感じているなら、それは「今だけ」を見ているからかもしれません。
なりたいと願っている「未来の自分」を信じてみてください。堂々としていて、力強く、迷いなく前に進む未来のあなたが、今のあなたを導いてくれるはずです。
だからこそ、過信して努力を怠るのではなく、「毎日ほんの少しでいいから、昨日までの自分を超えるつもりで一歩踏み出す」こと。この「1mmでも成長する」という意識が、未来を作り、やがて誰にも真似できない大きな差になるのです。

4. 実際に読んでみた私の体験談
読んだきっかけ:「気分が10割」と言い切っているところに興味を持った
人生を気分良く生きるのは、大切なことです。その「気分」を「10割」とまで言い切っているところに興味を持ち、読んでみました。
本当に気分良く人生を歩めたら良いなと思っていたので、共感できるところはあるかな?と気になっていました。
いちばん納得したこと:土台は「自分への信頼」と「素敵な環境」
気分良く人生を歩むための土台が「自分への信頼」である、というところには納得しました。人生でいちばんのパートナーである「自分」を信頼できなければ、そもそも自分の気分を上手にコントロールすることはできないと思うからです。
また、「素敵な環境にこそ時間とお金を投資しよう」という考え方にも共感しました。自分が嫌だと感じる場所に時間やお金を使い続けられるほど、人生は長くありません。今の環境を見直して、素敵な環境を整えることに時間とお金を使おうと思いました。
読んだあとにやったこと:自分にとっての「素敵な環境」を考えた
時間とお金を投資するために、自分にとってどんな環境なら「素敵な環境」だと思えるのかを考えてみました。今までそういう考え方をしたことがなかったので、とても新鮮でした。
そして、この本のように「気分が良くなる環境」に投資するのが、自分にはいちばん合っていることに気づきました。これから、もっと良い環境にいられるようにするにはどうすればいいか、考えるきっかけになりました。
この本をおすすめしたい人
今、気分がすぐれない、仕事がつまらない、生活にハリが感じられない。そんな人は、一度この本を読んで、私のように新しい自分を発見できるきっかけを見つけてもらいたいです。
【耳で聴きたい人へ】『人生は「気分」が10割』は、オーディオブックの「audiobook.jp」でも配信されています(再生時間 約4時間20分)。1つ1つの習慣が短くまとまっているので、すきま時間に少しずつ聴くのにも向いています。
5. まとめ:人生は気分が10割!この本を読んで行動したくなるあなたへ
時間管理やお金の管理も大切ですが、私たちの日々の幸福度と、結果を出すためのエネルギーを直接操っているのは「気分」です。
そして、気分は外からの影響だけでなく、自分の意識や習慣によってコントロールできるのです。
この本『人生は「気分」が10割』は、気分という「心のフィルター」を変えるための具体的な習慣を、合計106個も教えてくれます。
あなたがもし、
- 毎日の小さな不安や、人間関係のノイズに疲れているなら。
- 頑張ってもなかなか継続できず、自信を失いかけているなら。
- 何かを始めたいのに、迷って一歩が踏み出せないでいるなら。
本書で紹介された「自分教を信じる」「小さな成功を毎日積む」「ノイズ源をきっぱり断ち切る」といった習慣は、あなたの心の土台を強くし、行動を後押ししてくれるでしょう。
人には、自分自身の力で立ち上がる強さが備わっています。他人や環境は「きっかけ」をくれるもの。本当の変化は、あなたの内側にある「変わる力」から始まるのです。 ただし、気分の落ち込みが長く続いてつらいときは、一人で抱えこまず、家族や友達、専門の窓口に相談することも大切です。
「結局うまくいく!」と声に出して、肩の力を抜いてみてください。この本を手に取り、今日から「1mm成長」を続けていけば、「最高の一日」を少しずつ増やしていけるはずです。
さあ、あなたの人生の「気分」を整える旅を、今すぐ始めましょう。
- Q106個も習慣があると、全部やるのは大変ではないですか?
- A
全部やる必要はありません。1つの習慣が1ページほどで短くまとまっているので、目次を見て、気になるものや今の自分に必要なものから読むことができます。まずは1つだけ、試してみるのがおすすめです。
- Q「クソ失礼なやつら」など、言葉が強くないですか?
- A
帯や目次には、少し刺激的な言葉も使われています。ただ、伝えたいことは「自分の気分を乱す人とは、上手に距離を取ろう」というものです。自分の気持ちを大切にするための考え方として読むと、受け取りやすいと思います。
- Q耳で聴けるオーディオブックはありますか?
- A
はい、「audiobook.jp」で配信されています(再生時間は約4時間20分)。通勤や家事の時間に、少しずつ聴くこともできます。


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