【要約】『金持ち父さん 貧乏父さん』ロバート・キヨサキ|資産と負債の違いがわかるお金の考え方

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ラットレースを抜け出せ、というタイトル画像。左はスーツ姿で回し車を走るハムスター、右は夕日の浜辺でジュースを飲みながらくつろぐハムスターと金の卵 人間関係・心理学

 「大人になったら、一生懸命働いてお金持ちになりたい!」 そう思って、毎日勉強や習い事を頑張っている人は多いはずです。

 でも、ここでちょっとショッキングな質問をします。 「もし、一生懸命働いても、お金持ちになれないとしたら?」

「えっ、そんなの嘘だ!」と思いますよね。でも、世の中には朝から晩まで汗水垂らして働いているのに、なぜかお金が貯まらない「ラットレース」という迷路に迷い込んでいる大人がたくさんいるのです。

 今回紹介する本『金持ち父さん 貧乏父さん』は、世界的なベストセラーになった「お金の教科書」のような本です。 この本には、学校ではあまり教わらない、お金についての考え方が書かれています。

 この記事では、「お金のために働く人」と「お金に働いてもらう人」の違いを、実際に読んだ私の体験談とあわせて紹介します。


この本ってどんな本?

本の名前改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
書いた人ロバート・キヨサキ(訳:白根美保子)
出版社筑摩書房(改訂版は2013年。最初の日本語版は2000年)
どんな話?著者が、実の父(貧乏父さん)と、友だちのお父さん(金持ち父さん)の2人から学んだお金の考え方を、「6つの教え」として紹介する本
こんな人に一生懸命働いているのに、お金の不安がなくならない人/お金について基本の考え方から学びたい人

2013年の改訂版が出た時点で、世界で3000万部を超えるベストセラーです。本は、金持ち父さんの「6つの教え」と、行動に移すための「実践の書」に分かれています。

  1. 金持ちはお金のためには働かない
  2. お金の流れの読み方を学ぶ
  3. 自分のビジネスを持つ
  4. 会社を作って節税する
  5. 金持ちはお金を作り出す
  6. お金のためでなく、学ぶために働く

※この記事は本の内容を紹介するもので、特定の投資やビジネスをすすめるものではありません。株や不動産などの投資には、元本が減るなどのリスクがあります。始めるときは、ご自身でよく調べてから判断してください。

1. 働いてもお金が貯まらない?「ラットレース」の正体

ハムスターのように走り続ける大人たち

 まず、この本で一番最初に知るべき言葉は「ラットレース」です。

想像してみてください。カゴの中にいるハムスターが、回し車の中で一生懸命走っていますよね? 「ハァハァ、こんなに頑張って走っているのに、全然前に進まないぞ…!」

実は、多くの大人がこれと同じ状態になっています。

  1. 会社で一生懸命働く。
  2. お給料をもらう。
  3. 「やったー!」と車や服を買ったり、家のローンを払ったりする。
  4. お金がなくなる。
  5. また働く…。

 これを繰り返している状態がラットレースです。 「お金がないから働く」→「使う」→「また働く」。本では、このサイクルから抜け出さない限り、収入が増えても使うお金も増えるので、なかなか自由にはなれないと書かれています。

原因は「恐怖」と「欲望」というモンスター

 なぜ、みんなラットレースから抜け出せないのでしょうか? それは、心の中に2匹のモンスターがいるからです。

  • 恐怖: 「お金がなくなったらどうしよう」「会社をクビになったら生きていけない」という怖さ。だから、嫌な仕事でも我慢して働き続けます。
  • 欲望(強欲): 「もっといい物が欲しい!」「かっこいい車に乗りたい!」という欲求。お給料が増えても、その分だけ使う金額も増えてしまうのです。

 このモンスターに操られている限り、なかなかお金持ちにはなれません。まずは「感情」ではなく「頭」を使って考えることが大切です。


働いても働いても進まない?というイラスト。左は回し車の中で「忙しい」と汗をかきながら走るハムスター、右はいすでお茶を飲むハムスターと、金の卵を産むニワトリ

2. これを知らないと損する!「資産」と「負債」の本当の意味

あなたのポケットにお金を入れてくれるのはどっち?

 お金持ちになるための第一歩は、「資産(しさん)」と「負債(ふさい)」の違いを正しく知ることです。 国語辞典の意味とは少し違います。この本でのルールはとってもシンプルです。

  • 資産: 持っているだけで、あなたのポケットにお金を入れてくれるもの。
  • 負債: 持っているだけで、あなたのポケットからお金を取っていくもの。

【衝撃】持ち家や車は「資産」じゃない!?

 ここでクイズです。 「35年ローンで買った素敵なマイホーム」や「かっこいい新車」。これらは資産でしょうか?

多くの人が「もちろん資産だ!」と答えますが、この本では「負債」と考えます。

 なぜなら、家や車を持っていると、ローンの返済、税金、ガソリン代、修理代など、毎月どんどんポケットからお金が出ていくからです。 「資産だと思って買ったのに、実はお金を吸い取る掃除機だった!」なんてことにならないように注意が必要です。

本当の資産とは、次のようなものです。

  • 家賃収入が入ってくるアパートやマンション
  • 配当金がもらえる株
  • 自分がその場にいなくても利益が出るビジネス
  • 印税が入ってくる本や音楽

 お金持ちになりたいなら、負債を買うのを我慢して、資産を買う(作る)ことにお金を使う。これが、この本のいちばん大切なルールです。


資産と負債の違いのイラスト。左はお金が入ってくる緑のポケット(資産)、右は穴からお金がこぼれ落ちる青いポケット(負債)

3. 【続編の考え方】お金の稼ぎ方は4つある!「ESBI」という地図

 ここで、続編『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』に出てくる考え方も紹介します。この本(1作目)に書かれている「お金のために働く人」と「お金に働いてもらう人」の違いを、4つに分けて整理したもので、「ESBI(イー・エス・ビー・アイ)」と呼ばれています。

チーム  名前特徴お金持ち度  
E従業員 (Employee)会社員や公務員。自分の「時間」を売ってお金をもらう。△
S専門家 (Self-employed)お医者さん、美容師さん、お店のオーナー。自分の「スキル」で稼ぐ。△
Bビジネスオーナー (Business Owner)社長さん。「仕組み」や「人」に働いてもらう。◎
I投資家 (Investor)「お金」に働いてもらう。◎

左側(E・S)と右側(B・I)の決定的な違い

 世の中のほとんどの人は、左側の「E(従業員)」か「S(専門家)」のチームにいます。 学校では「いい大学に入って、いい会社(E)に入りなさい」と教えられますよね。

 でも、左側のチームにいる限り、「自分が働かないとお金が入ってこない」ので、ずっと忙しいままです。

 一方、右側の「B(ビジネスオーナー)」や「I(投資家)」のチームは違います。 彼らは、自分が旅行に行って遊んでいても、作った「会社」や投資した「お金」が勝手に働いて稼いでくれるのです。

 また、1作目のこの本にも「会社を作って節税する」という教えがあります。アメリカでは、会社を作ると、税金を払う前に必要な経費を使える仕組みがある、という話です。 ただし、税金のルールは国によって違います。日本で会社を作ったり節税を考えたりするときは、税理士などの専門家に相談してください。

 続編では、左側のチームから右側のチームへ移っていくことが、お金の自由への道だと説明されています。


E(会社)、S(お店)、B(社長)、I(投資家)の4つの働き方を表したイラスト。左側のEとSから、右側のBとIへ「目指せ、レベルアップ」と矢印が向いている

4. ラットレースを脱出するための作戦

 「じゃあ、明日から会社を辞めて投資家になる!」 …というのは、ちょっと待ってください。いきなり装備なしでボス戦に挑むようなもので危険です。

本の教えをもとに、ラットレースを抜け出すためのステップを3つにまとめました。

ステップ1:学ぶために働く

 まずは、今の仕事を続けながら「お金の勉強」をしましょう。 給料の額だけで仕事を選ぶのではなく、「将来ビジネスをするために必要なスキル(営業やマーケティングなど)が学べるか?」で選ぶのです。

 金持ち父さんは、著者にこう教えました。「お金のために働くのではなく、学ぶために働きなさい」と。

ステップ2:小さくビジネスを始める(副業)

 会社を辞めずに、まずは小さく自分のビジネスを始めてみましょう。 ブログを書いたり、YouTubeを始めたり、自分で作った商品を売ったり。最初は数百円でもいいんです。 「自分の力でお金を稼ぐ」という経験が、あなたをS(専門家)やB(ビジネスオーナー)へと育ててくれます。

ステップ3:稼いだお金を「資産」に変える

 ビジネスで稼いだお金や貯金を、無駄遣い(浪費)に使ってはいけません。 そのお金で、株を買ったり、さらにビジネスを大きくしたりして、「お金を生む資産」を買うのです。

 これを繰り返すことで、少しずつ「資産からの収入」が増えていき、「働かなくても生活できる状態」に近づいていける、というのが本の考え方です。

5. この本のメリット・デメリット

読者の皆さんの理解を深めるために、この本の教えの良い点と注意点を整理します。

   メリット(良いところ)デメリット(注意点)
内 容● 「お金」や「働き方」に対する常識がガラッと変わる。
● お金持ちになるための「地図(ゴール)」が見える。
● 日本とは税金などのルールが少し違う(アメリカの本だから)。
● 具体的に「何の株を買えばいいか」などは書いていない。
注 意● 読むと「今のままでいいのかな?」と行動したくなる。● この本を悪用して、「怪しい投資」や「マルチ商法」に勧誘してくる悪い人がいるので注意が必要。

6. 実際に読んでみた私の体験談

読んだきっかけ:両学長がおすすめしていたから

いちばんの理由は、リベラルアーツ大学の両学長が、おすすめの本として挙げていたからです。

お金の知識を勉強していると、ロバート・キヨサキさんのこの本は、一度は読んでおくべき一冊だと思います。

両学長の考え方は、『本当の自由を手に入れる お金の大学』の要約記事で紹介しています。

いちばん大事だと思ったこと:「資産」と「負債」の違いを知ること

いちばん大事だと思ったのは、本の中心にある「資産」と「負債」の違いを知ることです。

これを知らずに、実は負債になっているものを一生懸命に買っている人は多いと思います。企業や他人の価値観に影響されて、大切な資産を失っている人も多いのではないでしょうか。

読んだあとにやったこと:資産と負債を見分けられるように勉強した

読んだあと、何が資産になり、何が負債になるのかを理解できるように勉強しました。

その結果、無駄なお金の支出がなくなりました。「ただ出ていくお金」と「資産に変わるお金」の区別がつくようになって、資産形成がはかどるようになりました。

やってみて変わったこと:お金の不安が減り、心が安定した

資産形成が進むようになり、お金の不安が減ったことで、心も安定するようになったと思います。

※これは私個人の体験です。資産形成の方法や結果は、人によって違います。

この本をおすすめしたい人

シンプルに、「お金持ちになりたい」と思っている人は読んだほうが良いと思います。

これまで、なかなか資産を築けていない人も多いと思います。時間はかかるかもしれませんが、この本を読んで、再現性の高い考え方を取り入れ、資産形成に役立ててもらいたいです。

7. まとめ:今日からできる「お金持ち」への第一歩

 『金持ち父さん 貧乏父さん』は、ただお金を稼ぐ方法を書いた本ではありません。 「誰かに人生をコントロールされるのではなく、自分の人生を自分でコントロールする方法」を教えてくれる本です。

 いきなり大きなことはできなくても、今日からできることはあります。

  1. 「これは資産かな?負債かな?」と考えるクセをつける。
  2. 無駄遣いを減らして、種銭(投資用のお金)を作る。
  3. お金の勉強を始める(このブログを読むのも立派な勉強です!)。

「お金がないからできない」と諦めるのではなく、「どうすればできるかな?」と頭を使うこと。 それが、ラットレースを抜け出す最初の一歩です。

 さあ、あなたも今日から「金持ち父さん」の教えを胸に、自由への道を歩き始めましょう!

Q
「金持ち父さん」と「貧乏父さん」は、誰のことですか?
A

貧乏父さんは、著者ロバート・キヨサキの実の父で、高い教育を受けた教育者です。金持ち父さんは、著者の友だちのお父さんで、ビジネスで成功した人です。著者は子どものころから、2人の父のお金に対する考え方の違いを見て育ちました。

Q
古い本ですが、今読んでも役に立ちますか?
A

アメリカで最初に出版されたのは1997年で、日本では2013年に改訂版が出ています。「資産と負債の違い」や「お金のためではなく学ぶために働く」といった考え方は、時代が変わっても使える基本の考え方として、今も多くの人に読まれています。

Q
この本を読めば、どの株を買えばいいかわかりますか?
A

いいえ。この本には、具体的にどの株を買えばいいかは書かれていません。お金についての考え方を学ぶための本です。実際に投資を始めるときは、リスクも含めてご自身でよく調べてから判断してください。

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