「何か新しいことを始めたいけど、失敗したらどうしよう……」 「準備が完璧にできてからじゃないと、動き出せない」
そんなふうに悩んで、結局何もできないまま時間だけが過ぎてしまった経験はありませんか? 真面目な人ほど、「ちゃんと考えなきゃ」と思って足が止まってしまうものです。
でも、世界の成功者たちは違います。彼らは「考える前に、まずやってみる」のです。
今回ご紹介するのは、インドで古くから伝わる成功法則、「ジュガール」について書かれた本です。 著者は、インド出身の実業家サチン・チョードリーさん。
「インド人? 数学が得意な天才たちでしょ?」と思うかもしれません。 でも、彼らの強さは計算だけではありません。 「常識にとらわれない」「ピンチをチャンスに変える」「決して諦めない」 そんな、たくましく生きる知恵が、あなたの重たい背中をポンと押してくれます。
「頭でっかち」を卒業して、夢を叶えるための第一歩を一緒に踏み出しましょう!
この本ってどんな本?
| 本の名前 | 頭で考える前に「やってみた」人が、うまくいく ユダヤ人も華僑も凌駕する「ジュガール」の法則 |
|---|---|
| 書いた人 | サチン・チョードリー/国際経営コンサルタント・起業家 |
| 出版社 | フォレスト出版(2016年) |
| どんな話? | インドに古くから伝わる成功法則「ジュガール」をもとに、考えすぎずにまず行動する大切さと、お金・人間関係・コミュニケーションのコツを紹介する本 |
| こんな人に | 準備ばかりで、なかなか動き出せない人/失敗や人の目が気になって、挑戦をためらってしまう人 |
著者は、1996年から日本を拠点にビジネスをしている人です。本では、ジュガールの「7つのエッセンス」として、少ない力で多くの利益を得ること、やわらか頭でピンチをチャンスに変えること、あきらめが悪いことなどが紹介されています。
1. 日本人が動けない理由は「真面目すぎる」から?
私たちは学校で「よく考えてから行動しなさい」と教わってきました。 失敗しないように、人に迷惑をかけないように、恥をかかないように……。 日本人はとても慎重で、準備を大切にする国民性を持っています。それはとても素晴らしいことです。
しかし、今の時代、その「真面目さ」がブレーキになってしまうことがあります。
準備ばかりで終わっていませんか?
何かを始めようとしたとき、こんなふうに考えてしまいませんか? 「もっと勉強してから」「お金が貯まってから」「時間ができたら」
そうやって完璧なタイミングを待っている間に、チャンスは逃げていってしまいます。 一方で、世界で活躍するインドの人たちは違います。 彼らは「走りながら考える」のです。 「失敗したらどうしよう」ではなく、「失敗しても、なんとかなるさ」と考えます。
例えば、インドの大富豪に「もし事業に失敗したらどうする?」と聞くと、こう答えるそうです。 「その時はインドに帰って畑を耕せばいい。食べるには困らないからね」
この「なんとかなる」という根拠のない自信こそが、行動力の源なのです。
2. 魔法の言葉「ジュガール」とは?
この本で紹介されている一番大切なキーワードが「ジュガール(Jugaad)」です。 これはヒンディー語などで使われる言葉で、一言で言うと「常識にとらわれず、工夫して解決する知恵」のこと。
少ない力で多くの成果を出したり、ピンチをチャンスに変えたりする、インド流の「生き抜く力」と言えます。 具体的にどんな考え方なのか、わかりやすい例で見てみましょう。
車のガソリンが切れたらどうする?
想像してみてください。 あなたは大事な商談に向かう途中です。ところが、車がガス欠で止まってしまいました。 ガソリンスタンドは近くにありません。さあ、どうしますか?
多くの日本人はこう考えます。
- ロードサービスを呼んでレッカー移動してもらう
- 商談相手に電話して謝り、約束の日を変えてもらう
どちらも正解です。でも、これだと商談には遅刻するか、キャンセルになってしまいますよね。
ジュガール思考を持つ人は、こう考えます。 「通りかかった車を止めて、少しだけガソリンを分けてもらえばいいじゃないか!」
「ええっ! そんな図々しいことできないよ!」と思いましたか? でも、頼んでみたら「いいよ、困ったときはお互い様だ」と助けてくれる人がいるかもしれません。 そうすれば、レッカー車を待つ時間を節約でき、商談にも間に合います。
これが「少ない力で、最大の利益を得る」というジュガールの発想です。 「常識的に無理だ」と諦める前に、「他に方法はないかな?」と工夫する柔らかい頭を持つことが大切なのです。
3. 「コップの水」は半分しかない?
「物事の捉え方(とらえかた)」についても、ジュガールは面白い教えをくれます。 よくある話ですが、コップに水が半分入っています。 これをどう見ますか?
- マイナス思考: 「もう半分しかない」と不安になる。
- プラス思考: 「まだ半分もある」と前向きになる。
自己啓発の本などでは、「プラス思考になりましょう!」と言われますよね。 でも、著者のサチンさんは「どっちも正解だし、どっちも大事」だと言います。
両方の目を持とう
例えば、時間の管理をするとき。「まだ時間がある」とプラスに考えすぎると、油断して遅刻してしまいます。この場合は「もう時間がない」という危機感が必要です。 逆に、新しいことに挑戦するときは、「まだチャンスはある」というプラス思考が力になります。
大切なのは、「プラスかマイナスか」と決めてしまうことではなく、「状況に合わせて、都合よく考え方を変える」ことです。 この柔軟さ(じゅうなんさ)こそが、どんなピンチも乗り越える武器になります。
4. 「恥」を捨てれば、人生はもっと楽になる
日本人が行動できない一番の理由は、「恥(はじ)をかきたくないから」ではないでしょうか。 「失敗したら笑われる」「変なことを言ったら嫌われる」 そんな「他人の目」を気にして、自分の言いたいことを我慢していませんか?
インド人は諦めが悪い?
インドの人は、とにかく諦めません。 例えば、お店でお目当ての商品が売り切れていたとします。 日本人なら「仕方ないですね」と帰りますが、インド人は粘ります。 「明日来るから予約させてよ」 「1時間も並んだんだから、次回使えるクーポンちょうだい!」
一見、「厚かましい」と思うかもしれません。 でも彼らは、「自分の目的を達成すること」を何より優先しているのです。 「人にどう思われるか」というプライドよりも、「自分がどうしたいか」を大切にしています。
プライドを捨てて、恥をかく勇気を持つこと。 「分からなかったら聞く」「ダメ元で頼んでみる」 それができるようになると、今まで開かなかった扉が開くこともあります。
5. お金と仲良くなろう
成功するためには、「お金」に対する考え方も変える必要があります。 日本人は、お金の話をすることを「汚い」「卑しい(いやしい)」と感じる傾向があります。 「お金儲け=悪いこと」と思っていませんか?
お金は「親友」と同じ
ジュガールでは、「お金は友達」と考えます。 あなたが友達のことを「汚い」「嫌いだ」と言っていたら、その友達は離れていってしまいますよね。お金も同じです。 本では、お金を「友達」のように大事なものとして考えることがすすめられています。お金を「汚いもの」と遠ざけるのではなく、夢を叶えるための大切な道具として、きちんと向き合うことが大切なのです。
「もっと稼ぎたい」と願うのは、決して悪いことではありません。 お金があれば、美味しいものを食べられるし、旅行にも行ける。困っている人を助けることだってできます。 子供の前でも「うちはお金がないから」とネガティブなことを言うのではなく、「お金はこうやって働いて稼ぐんだよ、楽しいね」とポジティブに伝えてあげましょう。
6. 不安を消す「3つのステップ」
「頭では分かっているけど、やっぱり不安で動けない……」 そんなあなたに、今すぐできる「不安解消の3ステップ」をご紹介します。 紙とペンを用意して、書き出してみてください。
- 【やりたいこと】を書く (例:カフェを開きたい、留学したい、YouTuberになりたい)
- 【できない理由(不安)】を全部書く (例:お金がない、時間がない、自信がない、家族に反対される)
- 【どうすればできるか】を書く (例:1日500円貯金する、朝30分早起きする、家族にプレゼンする)
頭の中でモヤモヤ考えているだけの不安は、お化けのように大きく見えます。 でも、こうして紙に書き出して「見える化」すると、「あれ? 意外となんとかなるかも?」と思えてくるのです。 解決策(どうすればできるか)が見つかれば、それはもう「不安」ではなく、ただの「やるべき課題(タスク)」に変わります。

7. 助けを求めることは「弱さ」じゃない
もう一つ、日本人が苦手なのが「人に頼ること」です。 「自分でやらなきゃ」「迷惑かけちゃダメだ」と一人で抱え込んでパンクしていませんか?
成功する人は、上手に人を頼ります。 自分一人でできることなんて、たかが知れています。 分からないことは詳しい人に聞く。手が足りないなら手伝ってもらう。 これは「弱さ」ではなく、「効率よく目標を達成するための賢い選択」なのです。
ただし、丸投げはいけません。 「A案とB案で迷っているんですが、どう思いますか?」と、自分なりの考えを持って相談するのがマナーです。 そうすれば、相手も力を貸しやすくなります。
8. この考え方のメリット・デメリット
ジュガール(行動重視)の考え方を取り入れると、どんな良いこと、そして注意点があるでしょうか。
| メリット(良いところ) | デメリット(注意点) | |
|---|---|---|
| 効 果 | ● チャンスを逃さない: すぐ動くので、チャンスをつかみやすくなります。 ● 悩む時間が減る: 「やってみてダメなら変えればいい」と心が軽くなります。 ● 協力者が増える:自分の思いを素直に伝えるので、応援してくれる人が現れやすくなります。 | ● 失敗も増える: 考えなしに動くとミスも増えます(でも修正すればOK!)。 ● 図々しいと思われるかも: 遠慮しない姿勢は、時に誤解されることもあります(感謝を忘れずに!)。 ● リスク管理: 大きな投資などは、ある程度の計画も必要です。 |
9. 実際に読んでみた私の体験談
読んだきっかけ:考えすぎて動き出しが遅れるクセを直したかった
私自身、考えすぎて行動に移すのが遅れてしまう傾向があります。それを改善するヒントを得たいと思い、この本を読みました。
いちばん大事だと思ったこと:「コップの水」の両方の見方
いちばん心に残ったのは、物事の捉え方についての「コップの水」の話です。コップの水を「まだ半分ある」と捉えるのか、「半分しかない」と捉えるのか。
これは、物事を見るうえで大事な見方だと思いました。どんな状況にも、いい面と悪い面があります。その両方を意識して判断することが大事なのだと感じました。
読んだあとにやったこと:お金について勉強するようになった
本の「お金は友達のように大事なもの」という考え方を読んで、お金を悪いもの、汚いものと思わずに、もっとお金について勉強するようになりました。
やってみて変わったこと:お金への偏見がなくなった
お金について学んだことで、資産が増えて、やれることが増えました。また、生活に必要なお金についての偏見もなくなりました。
※これは私個人の体験です。お金の増やし方には、人によって合う・合わないがあります。投資などを始めるときは、ご自身でよく調べてから判断してください。
この本をおすすめしたい人
特に、行動する前によく考えて、うまくいくイメージができてから実行する人に読んでほしい一冊です。
この本を読んで、「早く行動することも、ときには必要なんだ」ということを知ってもらいたいです。意外と、そのほうが成果が出ることもあるかもしれません。
お金の勉強には、『本当の自由を手に入れる お金の大学』もおすすめです。要約記事で紹介しています。
同じサチン・チョードリーさんの本で、1日1分でできる習慣を紹介した『「運がいい人」になるための小さな習慣』の要約記事もあります。
10. まとめ:行動する人だけが見える景色
この本が教えてくれる一番のメッセージ。 それは、タイトルのとおり「頭で考える前に、まずやってみる」ということです。
ビジネスで大成功する人は、ほんの一握りかもしれません。 でも、それは「才能がある人」が少ないからではありません。 「やろうとした人」自体が少ないからです。
本には、「ビジネスで大成功するのは世界のわずか数パーセントだが、そもそも90パーセントの人はトライすらしない」という言葉があります。 つまり、小さな一歩を踏み出すだけでも、あなたは「挑戦する側」の人になれるのです。
ジェスチャーを大きく使って話してみる。 気になっていたお店に入ってみる。 会いたかった人に連絡してみる。
そんな小さな「やってみた」の積み重ねが、あなたの人生を想像もしなかった素敵な場所へ連れて行ってくれるかもしれません。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。 あなたの毎日が、ワクワクする冒険でいっぱいになりますように!
- Qインドのビジネス書と聞くと難しそうですが、日本人でも理解できますか?
- A
はい、読みやすい本です。著者は1996年から日本を拠点にビジネスをしてきた人で、日本人に向けて、ジュガールの考え方を「お金」「人間関係」「コミュニケーション」の面からわかりやすく紹介しています。
- Q自己啓発本はたくさんありますが、この本は何が違うのですか?
- A
根性論ではなく、「ジュガール」という考え方で解決の方法を探す点です。たとえば本では、車のガソリンが切れたときに、通りかかった車から少し分けてもらうという例で、常識にとらわれない柔らかい発想が紹介されています。
- Q性格が内気で慎重なのですが、それでも実践できますか?
- A
はい、むしろ「真面目すぎて動けない人」に向けた本です。いきなり大胆な行動を求めるのではなく、「不安を紙に書き出す」といった具体的な方法で、少しずつ心のブレーキを外していく考え方が紹介されています。自分のペースで取り組めます。


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